ゴミ屋敷・汚部屋とセルフネグレクトの原因 親の実家が心配‼

セルフネグレクトとごみ屋敷問題 親の実家は大丈夫?!

親の実家がゴミ屋敷になる問題の解決法

高齢化社会が進んでいく事で様々な問題が表面化しています。
それは汚部屋、ゴミ屋敷といった部屋の片付けという点においても、例外ではないようです。

千葉県某所、戸建ての一室から、衝撃的なニュースがありました。
高齢の女性(Aさん)がゴミだらけの汚部屋に埋まり、顔だけを出した状態だったのが発見され、救出に至りました。

ごみの部屋 女性を救出・・・体埋もれ、両足壊死

※毎日新聞より引用

発見の時点で、両足は既に壊死の状態。
女性はいわゆる独居老人ではありませんでした。

女性は夫と娘の3人暮らしの生活だったのに、一体彼女に何が?!

発見のきっかけとなったのは、定期的な往診で訪問していたかかりつけ医師が異常を感じた事でした(但し発見後1年半は往診なし)。

概要は以下の通り。

【家族構成】
  • Aさん:60代後半 2階の一室、ごみ部屋で生活
  • Aさんの夫:70代 ガンを患い、事件発覚の約1年前に他界
  • Aさんの娘:30代 Aさんと同居、毎日2階へAさんの食事を運ぶ
【事件発覚の発端と経緯】
  • 定期的に訪問するかかりつけ医師が、家の一室がゴミ部屋になっている異常に気付き、自治体へ連絡
  • Aさんの夫が他界、葬儀にAさんの姿なし
  • 自治体から安否確認要請も、娘から拒絶 理由は「母が会いたくないと言っている」から
  • Aさんの最後の受診歴からその後1年半ほども途絶えている事から、警察が踏み込む
  • 2階の一室は飲食物などのゴミや空容器で一杯、Aさんの首から下が埋まった状態で発見される
  • レスキュー隊により病院へ緊急搬送、現在も入院中
  • Aさんの娘は涙ながらに「誰に相談すれば良いかわからなかった・・・」

セルフネグレクトが起こる原因とは

把握できた孤独死のうちなんと約80%にセルフネグレクトの疑いがあるという衝撃的な調査から出ているように、今や大きな社会問題として、見過ごしには出来ない状況です。

※ニッセイ基礎研究所 2011年3月調査結果より引用

セルフネグレクトとは

  • 生活する意欲が著しく低下する
  • 生活する能力が著しく低下する

状態に陥る事を指し、

そのきっかけや理由については、

  • 病気や入院
  • 家族とのトラブル
  • 身内の死去
  • 近隣とのトラブル

の順で多く、上記でセルフネグレクト問題全体の約50%を占めています。

見る限り独居老人が陥りやすいというイメージ像が浮かんできますね。

また日頃からいかに心の支えとなる家族をはじめ、周囲の人々とのコミュニケーションが重要であるという事を思い知らされる結果となりました。

病気や入院など身体能力の衰えによる原因だけではないという事を知って頂き、遠方で暮らす高齢の親御さんを持つご家族の方は頻繁に連絡を取り合って頂きたいと思います。

セルフネグレクト(自己放任)状態を疑うべき状況とは

もしもアナタの身内や、近隣の方に以下の様な症状が見られた場合は、セルフネグレクトを疑う充分な理由となりますので、その際は自治体などに積極的に相談しましょう。

<セルフネグレクトの例>

  1. 家の前や室内にゴミが散乱した中で住んでいらっしゃる方
  2. 極端に汚れている衣類を着用したり、失禁があっても放置している方
  3. 窓や壁などに穴が開いていたり、構造が傾いていたりする家にそのまま住み続けていらっしゃる方
  4. 認知症であるにも関わらず介護サービスを拒否されている方
  5. 重度の怪我を負っているにも関わらず治療を拒否されている方 など

※厚生労働省 セルフネグレクト状態にある高齢者に関する調査―幸福度の視点からより引用

部屋がゴミで埋もれてしまわない為に

セルフネグレクトから身内を守る上で注意すべき点

特に弊社の場合、その専門性からゴミ屋敷や汚部屋などの状況から抜け出せず、日々生活を送っているという環境そのものが住人へもたらす影響の大きさについて考えてしまいます。

住人であるご本人が相談に見えるのは、少なくとも生活する意欲や気力があるからこそ。

一時的なショック、または認知症などでセルフネグレクトに陥った人には、他者のサポートが必要です。

初期の段階で片付けや不要品の処分を行う事で、状況はこの事件の様に悪化する事は大いに避けられるのです。

その為には、まず目を向けてあげてください。

そういえば最近親と連絡とってないな・・ 時々の安否確認

親元を離れ、都市部で仕事に就き、そこで生活を送っている。

帰省するといっても、お盆や正月など一年に数える程・・。

地元の親も高齢になり心配しつつも、自身にはすでに新しい生活基盤があって離れられない。

Uターン就職や田舎暮らしが見直されつつあるとは言いながらも、そんな人は決して少なくないでしょう。

良かったら、今日、電話でもしてみてあげてください。

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