実家をゴミ屋敷にした片付けられない姉の狼藉と母の苦悩 その1

これは、数年前の話になります。

当時、70代の母親が実家で独り暮らしをしていました。

ところが、大病を患ってしまい、急遽、姉が同居することになりました。

姉は、既にいい歳でしたが、独身だったので身軽に引っ越して来ることを可能にしたのでしょう。

一方の私は、実家から離れて住んでいたこともあり、大変ありがたく感じました。

高齢の母が、そのまま独り暮らしをすることに大変な不安を覚えていたからです。

 

同居にあたり気がかりだったこと

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ですが、同居にあたり気がかりな点もありました。

まず1つ目としては、母親の承諾をろくに取らず、いきなり越してきたのです。

病身の母を心配してのことなので気持ちは分かるのですが、家主の同意もなく突然押しかけて来たことに、母親は戸惑いと不快感を催さずにはいられない様子でした。

このような人の気持ちを考えず自分ありきの行動に走るがゆえに、家族間ではもちろん職場でも幾度なくトラブルを起こしてきたというのに…。

ましてや、なぜ重病の母親にストレスをかけるような行動に出るのか、私には理解できません。

人間は歳を重ねても、なかなか変わることは出来ないのだとつくづく思いました。

そして、一番の懸念材料は、昔から姉は物を片付けることができず、そのことで母親に叱責を受けていたことです。

だらしのない姉とは対照的に、母親はきれい好きなので、いつも整理整頓して暮らしていました。

 

あっという間にゴミ屋敷化する実家

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姉が同居を始めて間もなくして、私は実家に帰省しました。

すると、同居してそれほど時間が経っていないにもかかわらず、自分の部屋はもちろん、大量に持ち込まれたガラクタ(アイドルの雑誌・グッズ等)で居間が占拠されていました。

引っ越したばかりの時には、荷物の整理がはかどらず段ボール等が置いたままになっていたり、荷解きが進まなかったりするのは理解できます。

しかし、ただでさえ狭い廊下にまで荷物が散乱し、足の踏み場もない有様になっていることには唖然としました。

高齢者は転倒し骨折すると、そのまま寝たきりになってしまうので注意が必要です。

ましてや、大病を患い足元もおぼつかない母親なら、なおさらでしょう。

精神的にも厳しい状態にある母親に対する、この狼藉には正直憤りを覚えました。

 

苦悩する親子

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母は、事あるごとに私に愚痴をこぼすようになりました。

「せっかく、小綺麗にして気持ち良く暮らしていたのに…」

ですが、病身の自分のために同居してくれたこともあり、決まってこう続けました。

「でも、心配して一緒に暮らしてくれているんだから、仕方ないのかもしれないね…」

寂しげにそう話す母親の背中を見るたびに、私は何ともやるせない気持ちになっていきました。

その後、怒鳴りたい気持ちを抑えて、何度か姉に部屋を片付けるよう頼みました。

しかし、軽い返事で受け流し、一向に片づけません。

それどころか、ますます散らかっていきます。

一度、我慢の限界を超えたことがあり、ゴミとして出そうとしたことがありました。

ですが、母が「私が我慢すれば良いのだから…ことを荒立てないでね」と言って止めるのです。

この時は、本当に悲しくなりました。

おそらく長くは生きられないであろう実の親の言葉が、あまりにも切なく響きました。

 

姉とゴミ屋敷になった実家のその後

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母は数年後、彼岸に旅立ちました。

結局、最後まで姉は、ガラクタであふれかえる実家を片付けることをしませんでした。

この手の人種を見ていて信じられないのは、その惨状に嘆き悲しむ肉親の姿を目の当たりにしても平気でいられることです。

愚にもつかない屁理屈をこねては、自分を正当化する姿は醜悪のひと言に尽きます。

片付けが苦手な方も、少なからず居ると思います。

でも、ほんの少しの思いやりを持って相手のことを考えられれば、行動に変容をもたらすことは可能だと思うのですが。

 

(つづく)

あとがき

今回はご相談ではなく、ご自身の体験を…と弊社へお寄せいただいた内容をご紹介致しました。

 

病気でこれまでのように身体に自由が利かなくなるキレイ好きの親と、極度に片付けられない娘の二人だけで同居するケース。

投稿者さまの危惧された通り、やはり波乱は起きてしまったのです。

 

親しき中にも礼儀あり。

お姉さまに「母を支えなきゃ」という気持ちが強ければ、結果は多少なりとも違っていたかもしれません。

でも彼女自身の自覚が薄ければ、サポート役どころか逆に負担にしかならない組み合わせになり、悲しい結末を迎えてしまいました。

 

急激に生活環境が悪化する中で暮らしを続けるお母さま、遠方に住まわれている弟君、お二人ともに相当心痛を抱えておられた事でしょう。

片づけられない問題は家族と言えど、その当事者にしかわからない事も多いですが、ご病気のお母さまの状況を支えるのは困難でも、負担をかけないようという思いやりで、あえて”同居しない”という選択も出来たではないでしょうか?

 

日々の生活に密接に関連する住まいの片付け、そうじ、整理などは、身内の中だからこそ気を付ける必要がございます。

 

家族にだってテリトリーは存在するのです!

 

家や部屋が汚部屋・ゴミ屋敷になってしまう事で、親子・配偶者間に深刻な問題を引き起こし、時には共同生活に破綻を来たすなど修復不可能な状況に陥るケースも少なくありません。

人それぞれ、トラブルの種類にも様々ございますので、全て完璧に解決するという保証は出来かねますが、上記の様なケースではあえて第3者を頼ってみるという切り口は有効である事が多いのです。

当事者だけで処理しきれない場合は、一つの選択肢として持っておくことをオススメ致します。

 

通常、当ブログでは実際にご相談頂いた案件、作業についてご依頼人の了承のもと記事を公開しておりますが、ご依頼のアリ・ナシに関わらずご意見や体験談などお気軽にお寄せください。

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