ドラマを記事にする事は初めてとなりますが、あまりに興味深い題材でしたのでピックアップ致しました。
ドラマ ”家売る女” は北川景子さん扮するカリスマ不動産販売員が、問題の多い物件をどの様に売りさばいていくかが見どころの作品。
7月28日放映回では、部屋中のモノを捨てる究極のミニマリストと、捨てられず部屋中にモノが溢れてしまっている元カノの組み合わせが、物件絡みで再開するところから始まります。
彼:「一年袖を通してないものは捨てる」
彼女:「これは貴方と初デートに来てた服だから・・」
彼:「じゃあこれは?」
彼女:「これは貴方と初めてキスした時に来てた服だから・・」
彼:「それは今着てる服じゃないだろ?!」
この様なくだりが繰り返され、
彼女:「大事な思い出だもの・・」
彼:「思い出は今じゃないんだ」
彼女:「過去は今につながってるもの、思い出を捨てたら、今の私は無いし未来も無いと思う」
彼:「そこから抜け出そうとしただろ?!」
彼女:「そうやって私だけを責めないで!」
この展開、弊社の過去のクライアント様のケースに少し被っていた為、思わず観入ってしまいました。
(極度に)片づけられない方々に見られる典型例が随所に散りばめられており、少し胸が苦しくなりました。
実際のケースは、家を売る必要があるけど極度にモノを片付けられ(捨てられ)ない彼女さんと、ミニマリストではないものの合理的でシンプルな生活を好む彼氏さんの組み合わせでした。
残念ながら、彼氏さんの本当に根気強いサポートや説得にも関わらず、一切の歩み寄りを拒絶し、最終的には彼氏さんが音を上げて去ってしまう悲しい結末を迎えてしまいました。
モノは捨てずに良くなりましたが、彼女は最も優しく辛抱強い、かけがえのないパートナーを失ってしまったのです。
長い年月をかけてついてしまった悪い習慣は、瞬時に改善できるようなものではありません。
しかしながら、もしも片づけられずに困っているあなたのすぐ傍で、本当にあなたを心配し、協力してくれる方が居るのなら、モノより大切な”もの(者)”について、今一度お考えください。