もしもワタシに魔法が使えたなら、呪文一つで汚部屋を片付けられるのに・・
出鼻を挫くようですみません。
とある名著をディスるような表現になってしまって誤解されるかも知れませんが、片付けに魔法は存在しません…と僕は考えます。
でも片付けにかかる負担や面倒を和らげたり、手早くラクに簡素化する事は充分に可能です。
そんないろんなツボはあるのですが、今回は考え方やメンタル面について触れてみましょう。
使える豆知識などなどポツポツと放り込んでいきますのでキャッチしてくださいね、がその前にすこし脱線。。。
片付けられない人=だらしない人 のウソ・ホント
世の中には一見キチンとされている様に見えても、公衆マナーが欠落し平気で他人に迷惑をかける方、おかしな事件・・・多くなってきてますよね?
ゴミ屋敷などでいうと、バラエティー番組やニュースで取り上げられる内容の案件は、ひと癖もふた癖もあるものが多いです。
隣近所にまで侵食していたり、果ては行政代執行にまで発展したり・・でもそんなケースは数ある中の一部でしかありません。
※これについてはまたの機会に・・
一方、当社のクライアントさん宅へお邪魔する際に、交わされる会話。
コレ一度や二度ではなく、かなり共通性の高い実例です。
「すみません、本当に散らかっていて・・・」
「ほんっと汚いですよ、すみません・・」
「相談してから来て下さるまで少しでもそうじ(片付け)しようと思っていたんですが・・・ごめんなさい・・」
片付けられない事を前提にサポートに伺っているにも関わらず、皆さま一様に少なからず肩身の狭い思いをなさっているのです。
情けないなぁ・・
申し訳ないなぁ・・
何とか改善しないとなぁ・・
あくまでも僕の印象ですが、一部のニュースになるような特殊な事例を除いて、片付けで悩むほとんどの方々は、常識的で繊細な方がほとんどです。
部屋が散らかっているからといって
そういう人種はだらしなく、非常識でマナーも備わっていない
という考えのもと、興味半分で当サイトをご覧になっているなら、誤解を解き、その先入観・偏見だけでも払拭して頂ける機会になればいいなぁと思っております。
学校じゃ教えてくれない掃除と片付け方
・・というタイトルで始まりましたが、まず逆の事から語って行きましょう。
スポーツで誰もが盛り上がるのが国際試合。
サッカーはその代表格のひとつ。
なかには暴走行為に走ってしまう輩も出てくる程です。
特にワールドカップクラスになると、スタジアムの観客は熱狂に包まれます。
そして試合後、観客席には飲食物をはじめあらゆるゴミが散乱し、まさに ”あとの祭り” 状態に・・。
そんな中、日本人サポーターの粋な振る舞いが、世界中で大きな反響を呼びました。
そう、試合観戦後のゴミ拾いです。
この行為はSNSやマスコミを通じて紹介されるや否や、瞬く間に世界中へ拡散し、日本人への尊敬の念と称賛を持って迎えられました。
また嬉しいことに片付けの連鎖がW杯開催地であるブラジルのみならず、ドイツのサポーターへと広がっていった事です。
立つ鳥跡を濁さず
と言いますが、この手のニュースを聞くと同じ日本人として誇らしげな気分になりますねぇ。
日本の学校では、当たり前の様に毎日掃除の時間があり、共有エリアはみんなで協力して清掃する事が刷り込まれている為、それが美徳として自然と巻き起こったのでしょう。
さらに近年は地域ぐるみの付き合いが減少しているものの、町内会でエリア内を清掃という光景も見られたものです。
このような組織自体、世界的にも珍しい取り組みなのだそうですよ。
そんな我が国ですが、個人的には逆転の発想で、
そこまでするなら掃除を授業でやっちゃえば?
と本気で思っています。
そうすれば両親が片付けられない家の子供にも、アプローチの方法を身に付けさせてあげる事が可能になりますよね?
欧米はじめ諸外国からこんな声が出るのは、そうじや片付けがその先にある物事の考え方・組み立て方を育む上で、非常に役に立つ事の表れではないでしょうか?
もっと言っちゃえば、日本の学校にしたって掃除の時間があるだけで、正しい(=効率的でムダの無い)掃除・片付けの方法については、キチンと教えてあげれてないんですよ。
モップ一つをとっても使い方を間違えれば逆に汚してしまう事もあるし、プロの様に正しく使えば、非常に手早くかつキレイに仕上げる事が出来るのを大人の皆さんも実はご存知ないんですね。
諸外国の学校のほとんどが専門の清掃員に委託している中、生徒の手による教室内の清掃は、少なからず波紋を呼んでいます。
「日本人を見習ってこの素晴らしい教育を取り入れるべき」と絶賛する声がある一方、
「清掃員達の雇用を奪うし、子供たちの強制労働だと非難」する否定派と分かれています。
単純に街の清潔度、公共上のマナーを比較してみれば、答えは出ている様な気がしますけど・・。
まぁ確かに子供にしてみれば、そうじなんて面倒なだけ、退屈でつまらない時間です。
でもこのクラス単位で取り組むそうじには、アメリカさんも中国さんも、別の側面でももっと大きな効果をもたらしている事にも目を向けて欲しいんですよね~。
苦手な事なら一緒にやっちゃおうよ!!
例えば子供の頃、あなたが散らかした部屋を見た親御さんが言いました、
「あぁ汚れちゃってるねぇ・・掃除しといてね!」
「あぁ汚れちゃってるねぇ・・一緒に掃除しよう!」
あなたなら、どっちがやる気になりますか?
同じするならどう考えてもやはり後者の方が、モチベーションが上がりますよね?
そう、人は元来、協力して何かをするのが好きな生き物。
これは片付けの面でも効果的な手法として、しっかりと立証されています。
だから片付けが苦手な方が、第3者のサポートを利用するのは非常に理にかなっているんです、本当に!!
資格があなたを万能者にするんじゃないかという誤解
片付けが苦手な人あるあるですが、思い当たる人は注目。
おウチに片付け参考書、山積みになっていませんか?
クライアント宅の10~20%程度の割合でしょうか、片付けを進めて行く過程で話題となったハウツー本がいくつも出て来るケースに出くわします。
目を通して、実際に一度は取り組んだ上で、
「あ、これ違うわ」
「ワタシには合わないわ」
と判断するなら良いのですが、
買った → その瞬間は満たされた → 部屋は散らかったまんま → 新たなハウツー本また買った
のループでは散らかしの肥やしに化けただけになってしまいます。
※基本的にはキチンを読んで、トライされるケースの方が多いです
推測半分になっちゃいますが、例えばフィットネスジムなどわざわざ会員料金を支払って、結局何回も通う事なく中断してしまう傾向を指摘されたら・・?
ワ、ワタシかもっ!!
とグサリ刺さる方は要注意ですね。
資格などについても同じ事が言えます。
資格を持つ事に重点を置く、いわゆる資格マニア。
それが目的なら趣味として知識もついてくるので良いと思いますが、”活用したい”という思いを持って取り組まれたのであれば腐らせては勿体ないです。
部屋の片付けも一緒!!
続けられるか? 続けられないのなら、その前にほぼ無意識に習慣化出来てしまう環境に作り変えるか?!
ココめっちゃポイントです。
僕が先生ならテストに出しますので、押さえておいてくださいね。
次回はまた実例を挙げながら、
- 片付けが苦手な方に共通するビックリ
- ツカエル、必須、おすすめツール
など触れていきますので、またお会いしましょう。
子供と一緒に片付けを通して学ぶ 楽しむ感覚を共有するのって大事!