ボチボチ行きましょう 片付けられる人へ
汚部屋を抜け出す7つの片付け手順
これまで汚部屋、ごみ屋敷を生み出す要因となったモノ、その理由、解決方法について触れてきました。
でもいざ始めるとなると、何から手をつけて良いのか途方に暮れてしまうかも知れませんね。
出来る事なら業者に頼る事なく、自分で片付け快適な暮らしを送るというのが一番の理想です。
しかし長い年月をかけて出来上がってしまった生活サイクルを、変えていくことは容易ではありません。
またその為には全体の流れを把握した上で、少しずつでもご自分のペースに合わせ、 ”リバウンドの来ない片付け” を進めていかなくてはなりません。
そこでおさらいという形になりますが、これまでご説明した事をベースに、 汚部屋の状態から具体的にスタートさせる片付け方法、整理手順について例を挙げつつご紹介していきます。
片付けられない理由特集のおさらい
・IN PUT、OUT PUTによるモノの流れについての改善
・捨てる、保留、思い出の3つのBOXによるモノの分別方法
実際にはじめる場合、よりしっかりそれらのイメージを持って片付けていくと、 満足度の高い環境実現により近づき事が出来ます。
では実際にごみやモノが部屋中に散乱している状態を想定し、 進めていく事と致しましょう。
汚部屋からはじめての片付け
1st ステップ
準備する
初めに『捨てる・保留・思い出』用のBOXあるいは袋を用意する。
※特に『捨てる』モノ用には多数のゴミ袋が必要となります。
デジカメや携帯電話で部屋の模様を撮る
ここがスタート地点となります。
しっかり記録を残しておく事で、これから進めるプロジェクトの進捗具合を把握します。
こうする事で “ここまで出来た” という達成感を味わえ、今後リバウンドしない環境づくりに大いに役に立つはず。
床の上から取りかかる:明らかに要らないモノの排除
床の上の “食べ散らかしたモノ” “紙やレジ袋” “空き缶・ペットボトル” “DM” “壊れているモノ” “ずっと使用していないモノ” 等『明らかなゴミ』を 『捨てる』へ。
※『保留・思い出』対象のモノへの振り分けは同時にしない事
※大きなモノから捨てる→作業効率が上がる→ストレスを最小に
2nd ステップ
床の上に残ったモノ:3つのタイプへ振り分け
床の上の『明らかなゴミ』が片付いた時点で、 『捨てる・保留・思い出』への振り分け。
片付けは床の上に限定する事、 モノの振り分けについては3~5秒で決定するリズムを守る事。
片付けが苦手という方が陥りやすいのが、『保留BOX』の扱い方。
長い時間をかけて悩んだからといって、理想的なモノの振り分けが出来る訳ではなく、 むしろ長考してしまう事で
- 作業自体がはかどらずイライラが募る
- 沢山のモノが『保留BOX』に積もる
結果、いつまでたってもモノが減らず、 汚部屋の状態から抜け出せないというループにはまる恐れがあります。
そうならない為、極めて短時間で分別していく事が、 今後の生活スタイルを維持する上で重要です。
『捨てる』目安として、
・1年間全く使用していないモノ
・サイズが合わないモノ
・壊れている(スグ修理する意思の無い)モノ
・気に入っていないモノ
・複数ダブっているモノ
などが挙げましょう。
これらの処分を進めていく事で、“片付けられる自分” を体験してみてください。
3rd ステップ
要らないものを一ヵ所に固める
これまで振り分けた『捨てる・保留・思い出』のモノを部屋の一角に集める。
(部屋の1/4程度にコンパクトに積み上げていくと、片付けが進みます)
こうする事でどうですか?
床が見えてきたんじゃないですか?
当然『捨てる』モノに関しては指定日ならばスグに、そうでなければ市区町村の ルールに則り進めていきましょう。
まずはこの調子をキープして、床の全面が見えるまで続けていきましょう。
4th ステップ
要るもの【最も使うもの】に所定の場所を作ってあげる
その5、室内で迷子にならない整理法でご紹介してますが、毎日使うモノを一ヵ所にまとめる事をオススメします。
特に朝の身じたくで
「定期をどこへやったっけ?」
「あれっ携帯がない・・」
という状態にならない様、間違いようのない聖域を作ってあげると良いのです。
ここで大事な事は “必要最小限” にする事です。
文字通り必需品にのみこだわって選んで下さい。
そうする事で朝の貴重な時間があなたの手の中に収まるはずですよ。
5th ステップ
押し入れ&クローゼット、食器棚の中身を一つずつ整理・捨てる
床がキレイになりました。
おでかけ時のバタバタ、遅刻が無くなりました。
まず大きな一歩、大成功です。
素晴らしい!! ご自分を褒めてあげて下さい。
これだけでも十分その効果を実感されている事でしょう。
でもこのままだと現状維持に留まり、衣替えの時期にクローゼットを開けると、 再び収拾がつかなくなるかも・・・。
そうならない為にひとつ大胆な事をしましょう。
クローゼットの中身を、片付けた床の上に全部出してみましょう。
「せっかく片付けたのに、何を言うんだ!!」
でもクローゼットの中のあるモノは全て必要なモノなのでしょうか?
そこを開けて何かを使用する際、不要なモノが沢山混じっていたら、 きっとまた混乱してしまうのではないでしょうか?
そうならない為に、ここでも再び “3つのタイプへ振り分け” を行うのです。
ここをクリアーすれば “散らかりにくい部屋” のゴールはすぐそこ。
※注:ただしあくまでもご自分の心地良いペースで進めて下さい。
6th ステップ
用途・目的別に整理・捨てる
食事をする時、お風呂へ入る時に使うモノが決まっている様に、用途や目的に合わせて、モノを配置・ストックしておく事は、散らかりにくい環境づくりの条件です。
“使うモノを使う場所で”
をベースに整頓を進めてみましょう。
※注:ただしストックは必要最低限に抑える事が前提です。
7th ステップ
捨てる・減らす から 買う・増やす→順のサイクルへ
最初に撮影した汚部屋と見比べてみてください。
おそらく山のように積もったモノ達が嘘のようにスッキリしたのでは・・?
ご両親や彼氏・彼女、友人が来ても迎えられる空間になったとすれば成功です!!
平坦な道のりでなかった分、達成感もひときわでしょう。
最後はリバウンドしない決定的な生活サイクルを組みこむ事のみです。
“買う前に捨てる”
“増やす前に減らす”
この点だけを守って生活していけば、おのずと環境は保たれていくでしょう。
この記事が “汚部屋生活から解放” のきっかけとなる事がございましたら、 これ以上の喜びはありません。
でも足の踏み場もない状態からのスタートは、想像上の心の負担がかかる事 でしょう。
その際はお一人で苦しまず、いつでも弊社までお気軽にご相談ください。