大阪の実家を片付けているはずが進む汚部屋化 原因は私なの?!
不用品で散らかる実家を片付けにわざわざ遠方から通うKさんですが、片付くどころか汚部屋化に拍車がかかってしまうという、なかなか衝撃的なタイトルから今回記事はスタート致します。
九州のお住まいと阿倍野のご実家間の不定期往復を重ね、お母さまの認知症とご自身の双極性障害というハンデを背負いながら、数年に1度、何回かまとめて実家の片付け依頼を頂くKさん。
一緒に片付け作業に取り組んでいらっしゃる時は何ら問題はないのですが、やはりお母さまとのやり取りとなると感情の起伏が激しくなられます。
多少の差はありますが、肉親間での片付けにありがちな衝突(を少し激しくした感じ)です。
Kさんが不在の期間中はヘルパーさんがお母さまのケアをされますが、ヘルパーさんからも「Kさんが来ると余計部屋が散らかる」と言われてしまったとの事。
片付け依頼を頂く時は全てKさん在宅の場合なので、不在時が分かりませんが、いずれにしてもゴミ屋敷と言って良い程モノが積み上がり、生活スペースに支障をきたしている状況の為、多少の片付けをしたところで大幅改善なんて望める環境には程遠いのです。
但し、Kさんと一緒に作業をを進めている時でも、床面スペースがドンドンなくなっていく事だけは間違いありません。
もちろん片付け作業を進める上で、一旦要・不要の分類が必要となる事を踏まえても、肝心の分類方法や基準が定まらず曖昧なので、結局物が拡散してしまうんですね。
それと同じくらい片付けを阻害していると思われるKさんの弱点は”時間の感覚”です。
毎度毎度の事になりますが、ADHD系の症状を抱える相談者様との共通点ですが、適正ペースを図る事が特に苦手とされているのです。
例えば片付け作業を前半・後半で分けた場合、前半はともかく後半に関しては嫌が応にも終了時間を迎える訳ですし、その時点で散らかりまくっていたなら、恐らく更にゴミ屋敷化してしまうのは目に見えています。
通常は終了予定時間の30分、あるいは1時間前に「〇〇な感じで進めて整えはじめましょう♪」などアナウンスさせて頂くのですが、Kさんの場合はさらに刻んでアナウンス頻度を上げる必要があります。
それでも状況の変化が見られない為、よりはっきりとイメージして頂くために「残り〇〇分ですが、このままのペース進めると、終了時は○○な感じになります」とお伝えし、必要に応じてそのエリアも当方にお任せ頂くという様な進め方で対応したりという展開になりがちです。
今回は特に双極性障害に処方されているお薬を飲まれていなかった事も、かなり影響しているのではと考えます。
本当はもうおひと方、サポートされるご親族がいらっしゃるのが理想ですが、なんとも原因が片付けから逸れてしまうところが悩ましいですね。
この様なケースでは、やはり単発のコンサル片付けよりも片付け虎の穴の継続的サポートの必要性を感じます。