名を偽り、利用者を騙す詐欺業者 片付け業界に潜むワナにご注意を!
「片付け業者のトリプルエスさんですか?」
「ウチの母が明日、部屋の片付けを依頼してるとおもうんですが…」
いきなりの非通知設定の電話で、こんなやり取りが始まりました。
正直、ごく一部のケースを除き、番号非通知からの電話でまともなものは少なく、相談者さま用のフリーダイヤルあてにアプローチしてくる無神経な営業電話がほとんどです。
この様な電話に共通している事は、こちらの話に耳を傾ける事もないまま、一方的にしたい話を続けてくる為、誰がそのサービスを利用しようという気になるのかいつも大きな疑問です。
あとは間違い電話で、どうやらその昔、全く別の会社の異なるサービスで使われていた番号が、現在当社の番号として登録されている様です。
こんな事がたまにある事で、フリーダイヤルの番号は使い回しされているという事を初めて知りました。
閑話休題。
兵庫県の明石市某所の男性からのお電話の内容を伺うと、なんでもお母さまからトリプルエスで部屋の片付け作業を依頼しているからと聞き、当社のウェブサイトをご覧になってお電話なさったそう。
「明日?明日ですか?! 明石市からの片付けご依頼案件はございません」
片付けのご相談・ご依頼については、当社は大阪を中心に京都、奈良の一部を基本的に対応エリアに定めておりまして、それ以上の遠方に関しては諸条件も異なって参ります。
これまでもこの様な前提をご理解の上、最も遠方では関東エリア、九州エリアからの片付け相談・ご依頼も承って参りましたが、それらはあくまでも日常的なケースではございません。
電話口の男性にお伝えした上で、再度その業者がトリプルエスと名乗っていたのかを念を押しましたが、確実との事。
そこで以前、奈良からの問い合わせで同じような内容があった事をお話致しました。
今回の場合は作業前の段階でのご連絡でしたが、奈良のケースはすでに作業も支払いも済んでしまった後だったとの事で、初めは当社を疑っておられました。
もちろん当社としてもお受けした仕事に関する書類や履歴は控えていても、そもそも受けてもいない仕事に対して、無かった事証拠を出せなどもはや悪魔の証明です。
当社の名を騙る不良業者からは、もちろん名刺や領収証の類は一切受け取っていないとの事。
あり得ないですね!
心外ですが、その後も2度ほど当社ではないかとやり取りがありました。
「ウェブサイトやブログの記事を見てください、これが当社の仕事です」と繰り返しお伝えし、最終的には消費者センターや警察など然るべき機関へ相談してくださいとお伝えする位しか出来ませんでした。
気付けば、今回明石市よりお問い合わせ頂いた男性と、長々こんな内容について話し込んでしまっておりました。
男性には感謝されましたが、何の被害もない段階で良かったです。
騙された方、巻き込まれた業者、双方にとって何ら良い事などございません。
これは何も片付けに限った事だけじゃありません。
詐欺をはたらく悪徳業者はどの業界にだって存在します。
そんな輩に引っかからない為にも、事前確認を怠らず、業者についてしっかりと確認する様お心がけくださいね。