介護施設と従事者のジレンマ ウイルス感染症と安全対策 テレワーク出来ない業種
コロナウイルスに感染しない為の予防策として、3密が叫ばれておりますが、そもそも三密と言われても…。
テレワーク等、遠隔で出来るお仕事なら即座に対応も可能でしょう。
ダイヤモンドプリンセス号、大阪のライブハウス等で大きなニュースになった新型コロナウイルスの “集団感染” 。
この集団感染が発生した環境が持つ3つの共通点、これが3密。
大事だからおさらいしときましょ!
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)
2.密集場所(多くの人が密集している)
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
だから繁華街、イベントホール、映画館、パチンコ、飲食店等々に対して、営業自粛が呼び掛けられているんですね。
もちろん満員電車に乗って通勤なんていうのは、まさしくこの3密全てに引っかかる行動ということになります。
そのため企業ではネット環境などを活用した在宅勤務(テレワーク)に切り替える動きも活発化しており、この点のみにおいては将来的に日本も都市への過密化を緩和する良いキッカケになるかも知れませんね。
全部そういう感じで、そのテレ何とかに切り替えればいいじゃん!
そうなれば感染リスクも大幅に抑えられるのですが、なかなかそうも参りません。
絶対人が居ないと困るお仕事があるんです。
- 病院
- コールセンター(お客様窓口)
- 介護施設(老人ホーム、訪問介護、ケアセンター、デイサービス)
- 保育所
- 交通機関(電車、バス、タクシー)
- 製造業(工場)
- その他接客を外せない職種(営業ほか)
これらの業種業態でも、間隔を拡げたり、頻繁に換気したり、人の密度自体を間引いたりという対策を講じているものの、病院・介護・保育所関連は限界があります。
なかでも体力、免疫力で劣りがちな病人や高齢者をかかえる病院、介護施設には常に高いリスクが伴うのです。
事実、デイサービスや支援・介護施設内では、利用者や職員間での感染拡大(クラスター)が確認され大きな衝撃が走っております。
産経新聞ニュースより引用
危険なのは抵抗力の低い高齢者がその対象となる為、最悪の場合、死亡リスクにつながる恐れとなってしまうのです。
除菌消毒で感染症対策 枚方市の介護付き老人ホームの入退去
という訳で、今回は枚方市の某介護施設内の一角に伺いました。
空室となった部屋に新たな入居者さんがいらっしゃる為、このタイミングで室内の除菌消毒を行ってもらいたいとの事。
退去時に前の方も所有物は全て部屋から撤去されているので、室内の既設物である、エアコン、ベッドフレーム、窓・サッシ周り、天井、壁、床をクリーニング。
そして最後の仕上げは空間全体への薬液噴霧、備え付けのタンスとテレビ等の表面の清拭作業。
しっかりとコロナ等の感染症対策としての除菌消毒施行を進めます。
コロナはとかく人から人への感染が危険視されていますが、
モノから人への感染経路
いわゆる接触感染リスクを軽視してはいけません。
コロナウイルスはモノの表面で最長9日間もの期間、生き続けることが出来るといわれております。
だからうっかり手指で触れたあとに顔を触ってしまったりすると、たちまち感染リスクが激増してしまうので要注意。
別に前に入居されていた方がコロナウイルスの感染者だったワケではないのですが、介護施設側がこの様に万が一を想定し、誠意ある対策をしてくれているのは入居者さんはもとより、そのご家族の方々にとっても大きな安心材料と言えますね。