ゴミ不用品の多層化に悪臭が加わるゴミ屋敷 ADHD住人の気力をへし折る
お待たせしております。 西区のゴミ屋敷片付け最終回は特殊清掃となります。
一枚目の”閲覧注意画像”はもちろんビフォーのものですが、トイレという場所上、最後の記事に忍ばせました。
トイレットペーパーに使用済みの生理用品等々、個室の床がびっしりと埋まり、便器内もこの通り深刻な状態でしたが、特殊清掃に奮闘した結果、どなたでも気兼ねなくご利用頂ける清潔なトイレに生まれ変わらせる事が出来ました。
前回の【私が部屋をゴミ屋敷に・・ 片付けられない原因は発達障害とトラウマ】記事でも触れましたが、ADHDである事に加えてアレルギー体質、その上自身のゴミを漁られるという衝撃のトラウマをお持ちのUさんにとって、ゴミ屋敷を自力で片付けそうじする事は至難の業なんです。
それでも今回当社の初めの不用品ゴミ片付けにあたって、事前に必要な物の整理をご自身でなさろうとされたのですが、たちまち体調を崩し吐き気に襲われて、思う様に進める事が出来なかったそうです。
自宅をゴミ屋敷にしてしまったという方の多くに見られる共通点として、外部を隔絶する様に常に窓・カーテンが閉め切られ、室内の汚れた空気を繰り返しエアコン等で循環させている状態があります。
室内にはホコリ、ゴミの間に生息するゴキブリ、ダニ、ノミ、その他害虫や、腐敗物から湧くカビ等で充満しています。
起きてる時も寝てる時も、室内に居る間ずーっとそんな空気を吸っていて、体調が良くなる事などあり得ません。
それでも他人に見られたくないという気持ちが壁になって、行きつくところまで相談出来ない方が多いのです。
厳しいかも知れませんが、ハッキリ言わせてください。
「ゴミ屋敷も汚部屋もなーんも恥ずかしい事なんてないっス」
そんな事の為にホテル住まいで散財してしまったり、健康を損ねる事の方が問題は10,000倍深刻です!
実際Uさんは心身共にやられて通院されていたそうで、そうなってしまってはお仕事や日々の生活そのものに支障をきたします。
ゴミ屋敷問題は真面目で気弱な方ほど遠回りなさるので、「あっワタシの事だ!」と思った方は迅速な行動を!
案ずるより産むが易し、です。
仕事で疲れて帰宅して、足元を一切気にせず室内へ入り、床に、ベッドにゴロンもあり。
一日の汚れをシャワーで流すも、ひとっ風呂浸かるも良し。
自分の部屋が一番落ち着く空間であれば、心身の疲れは引きづりません。
時間がある方は今一度、一番最初の記事【自宅をゴミ屋敷にしたOL 自己嫌悪に陥りホテル住まいの日々】と見比べてみてください。
物を減らせないという整理上の問題から、身動きが取れない程のゴミ屋敷まで、片付けのお悩みの形は人それぞれ。
改善したい環境やポイントによって、アプローチの方法も異なります。
見られたくないという思いが躊躇させても、その「どうしよう・・」という思いのままフリーズしていてはいつまでも事態改善は臨めません。