ゴミ屋敷化が深化する西区のNさん宅 不用品が片付かないこじらせルール
「以前大阪市西区でゴミ屋敷の片付けを一緒にお願いしたNと申しますが…」
実際の画像が使えない今回の案件。
その当時のビフォーアフターの状況、そして現状についてざっくりまとめるとこうです。
- コンサル片付けを依頼、片付けを進めたものの、不用品として回収・排出処分したボリュームは、およそ軽ワンボックス1台分程度
- 室内の状況を正常化するには、最低でもトラッククラスの不用品を排出しないと、生活改善に向かうのは容易ではない状況(提案済)
- 分別整理した物(山盛りのコミック類)等、購入し放置していた物を、一度全て読んでから捨てるので…としつつ、結局先延ばし、現在に至る
その他にもこれまでの片付け案件で、進捗を大きく妨げる最大の要因の一つとなっているのがそう、
相談者さん自身のこだわり
なのです。
ゴミ屋敷・汚部屋の片付けが一向に進まないアナタの原因・特徴・対処法
床は見えず、悪臭が漂い、コバエなどの虫が発生、玄関から自室までの導線はまともに機能せず、つま先立ちで歩かねばいけません。
これから片付けを行おうというのに不用品の排出上、効率の悪い環境です。
それに加え、アナタ自身が更にゴミ屋敷問題の解決を複雑化させてしまったりしていませんか?
以下、よくある事例をピックアップしてみました。
心当たりのある人は要注意かも。。
- 使用後の牛乳パックは洗浄後、一度展開し、乾燥させ束にしてまとめて廃棄しないと気が済まない
- ペットボトルのラベルは剥がし、キャップと分別して廃棄しないと気が済まない
- 書類ならチラシやDMなど、重要でない情報についても、全て目を通さないと気が済まない
- ゴキブリは大嫌い、でもクモやその他の虫は悪くないから、殺虫剤を使いたくない
- 誰々さんから頂いた物だから、廃棄するのはイケナイこと
- 捨てる事全般に対する罪悪感があるので、売る、譲る、寄付するなどで解消しないと気が済まない
- 編み物も、楽器も、アロマテラピーも、パン作りも、ダンスも、マジックも語学もやりたい…
以上、ザックリこの瞬間浮かんだものだけ挙げてみました。
他にも事例やクセはありますが、これだけでも当てはまる方いるでしょ?!
エコ優等生タイプ
例えば1、2番目はエコに対する意識高い系として、自治体で定められた分別ルール+αで環境に配慮したい優等生タイプと言えるでしょう。
燃えるモノ、燃えないモノ、ビン・カン、ガラス、電化製品、ペットボトル、粗大ゴミにリサイクル対象商品等々…外国から来た人々は、皆一様に日本の清潔さに驚きつつも、分別ルールの複雑さに戸惑うと言われています。
もちろんルールは大切、でもそうやって丁寧に分けられたモノが、本当に処理場で一緒に焼却されていないか?
各自治体の広報レベルではキチンと対応されているとされていますが、100%混入を避ける事は絶対にムリだと考えます。
意識を高く持つこと自体は尊いことです。
但し、現在汚部屋やゴミ屋敷問題を抱えている方に関してはエコを意識する前に、足元の生活がケースによって深刻な健康被害リスク緊急事態となっている事に目を向けて頂きたいと思います。
少なくともゴミ屋敷で生活を送る方々の最大の問題は、理想を掲げつつ、この内一つも実行(ゴミとして袋にまとめて戸外に廃棄する)していないことなのです。
結果住まいがごみ箱を逆さにしたような状況になり、最初の足元環境問題で躓いてしまっているのです。
活字ジャンキータイプ
3番目は片付けれらない相談者さんの中に、しばしば見られる極度の活字(マンガ含む)好き。
本が大好きで、漫画がハマってて、何百冊、何千冊にものぼります!
という方もいらっしゃるのですが、それで快適なのは専用の収納やコーナーが設けられ、趣味(あるいは仕事)としての自由に活用できる環境が整っている事が前提です。
ここで指摘しているのは、まず床がグチャグチャ。
その中にコンビニのレシート、ガスや水道のメーター票、チラシ、DM、定期購読物、ファッション誌、小説、漫画、仕事の資料…がMIXされている状態。
こんな中からほぼ必ず出て来るのは、督促状やら不在者票。
未払いも、受け取りもただただ埋もれていたから対応が遅れている、そういう事でしょ?
その中で要る、要らないをすると、外見だけでその用途が分かるモノではない為に、一つ一つ(こだわりの強い人であれば)確認しなきゃいけなくなります。
いいですか、モノの中で “活字系” は最も片付け消費カロリー高いですよ、マジで!
シンドイ思いして、片付いたぁ~ってその成果振り返って、
「えっ、たったこんだけしかキレイになってないの?!」
というくらい捗らない、ですから。
日々そういう環境で生活しているご自身を振り返り、どれだけ無駄に生活エネルギーを浪費しているか実感しましょう。
生類憐みタイプ
ゴキブリ、ハト、コバエ等々…生活エリアに現れる招かれざる闖入者は数あれど、”害虫でない” 限りムダな殺生はしたくない。
例えば実家では昔、夜のクモは縁起が悪く、見つかれば窓から “おとといきやがれっ” と放り出されていました。
でも日中なら益虫認識。
「えっ?時間帯で真逆の扱いっすか?!」
のクモの心中、お察しします。
特にクモに関してはメッセージが隠されているとかっていうスピリチュアル系観点なものがありますが、それ以外の湧いてきた虫などを含め、一般的な迷信、単純に生き物愛に関するところまで、その対応や考え方はそれぞれ。
でも、これもちょっと待ってください。
アナタの部屋がキレイで片付いているなら別ですが、ゴミ屋敷が棲みつく原因となっているのなら、後先逆の話になりますよ。
そして確実なのは改善が進まない限り、今後さらに虫は増える一方です。
モノに宿る魂信仰タイプ
長年大切にしてきたモノ。
愛着を持っていたからこそ、そこに魂が宿ってしまうのはホントか嘘か?
それは所有者の捨てたくないという気持ち、執着が形を変えたものなのかも知れない…。
それでもお役御免となったモノを手放せないから、供養してもらう。
そんな神社・お寺はあります、郵送でも受け付けてくれるところもありますので、ご利用されてはいかがでしょうか?
そんな情報をまとめた便利なサイトもありますのでご紹介しておきましょう。
例えば誰それから頂いたモノ(使ってないし、今後使う予定もナシ)を、悪いからと手放せないのは、本当に良くある典型例。
でも差しあげた当人さんは、おそらくとっくの昔に忘れています。
お相手さんの気持ちはモノをアナタに渡した時点で完了されているのです。
残っているのはそこにあるモノと、譲り受けたアナタの思いだけなのです!
軽い気持ちで渡した(かもしれない)モノで、アナタがまさかそんな葛藤に苦しんでるなんて想像もしていないでしょう。
知ってたら「捨てて、捨てて…ごめんね」と言われる可能性が極めて高いと思います(形見、非常に高価な価値を持つものは除く)。
気になっていたとしても、アナタが部屋へ招待でしないと、モノを見る機会なんてありませんから忘却の彼方です(笑)
それでも気持ちの整理がつかない方は、直接モノを頂いたご本人に手放す事前に伝えるくらいのアクションは覚悟しましょう!
MOTTAINAIタイプ
モノを大切にする、日本人の美しい精神です。
写真や形見など例外はありますが、基本的には、
使えるモノをしっかりと正しく使うことこそが、本当にモノを大切にするということです。
- 破損、欠損、消耗などにより、機能面や寿命的な問題で使えない場合
- アナタ自身が使わない場合
1は、誰にとっても使えないモノとなりますね?
もちろん修理をすれば使える場合もありますが、悲しいかな修理代よりも新品を購入する方が経済的であるケースが相当多いのが現状です。
2はアナタ個人の問題となります。
ここでのあるあるが
使わないから売るなり、あげるなり、寄付するなりをするんだ
という選択肢。
けっこう、結構! アナタ次第です。
気の済む形で進めてください。
でも
やるやるで、それをやらない、で、ダラダラ捨てられない
もしもそんなモノで部屋が溢れている現状であるなら、恐らくアナタ、やりませんよ、いつまでも、いつまでたっても。
それループしますよ、絶対!
結局モノや不用品ばっかに囲まれる環境から抜けられない…
リア充ではない、もはやナニ獣?
とにかくアレもコレも興味を持って、色々やりたい!
好奇心旺盛で結構だと思います。
それで部屋の居心地が良ければ、ね。
そうそう、例えばかの偉人レオナル・ド・ダヴィンチ。
彼クラスになれば、もはや〇〇でおなじみ..とか言えないくらい、絵を描き、数学をやり、彫刻、音楽、建築、科学、植物学…発明の数々…アレコレやりすぎの超天才ですから…。
絶対ADD、ADHDですよ、この方(笑)。
それでいいんです、本人さえ困ってなければ。
誰だって得手不得手はある!
ADD、ADHDをはじめ発達障害といわれる方々の治療は医師の領域です。
診断の下、ケースに応じて処方されたお薬を飲むこともあります。
例えば弊社のご相談者さん、リピーターさんの中にも、何人か自己申告される方がいらっしゃいます。
その方に応じた片付けサポートする事自体に、何ら違いはありません。
あくまでも一緒に、ご自身のペースを意識しながら進めていくので心配はご無用です。
改善したいと思われるのであれば、今一度考えてみる機会かも知れませんね。
多趣味はいいけど、それを楽しむためのモノを、室内から数分以内に出せますか?
置いてる場所、把握してますか?
ゴミ屋敷の片付けを阻害していた不用品 執着から離れられたキッカケ
一度は欲しいと思って手に入れたモノだから、ちょっと捨てるのは…
実はコレって誰でも思う日常なんですよね。
キッカケはこんな一つ一つの小さな事なんです。
一つ増え、二つ増え、やがて部屋中になった時、その変化が突然でないがゆえ、沼のようにゆっくり生活の質が沈んでいってしまうんです。
心機一転! 切り替えて一人で片付けをはじめて上手くいけばそれに越したことはない。
途中、片付けの道半ばでスタミナ切れを起こす
そんな事が何回も続くなら、脱出は厳しいかも知れません。
苦行じゃないんですから、部屋が片付くと必ずイイ事が起こります。
いっぱい起こります。
変えたい片付けたい現状があるなら、ゴミ屋敷や汚部屋生活をリセットされたいなら、独力で無理な時は、サポートを頼る事が理に適っていると断言出来ます。
あとはアナタの気持ちが出来たら、いつでもご連絡ください。
喜んで馳せ参じます(笑)。