セルフネグレクトと汚部屋・ゴミ屋敷 片付けと関係あるのでしょうか?
昨晩TBSのバラエティー番組 ”好きか嫌いか言う時間” で、ゴミ屋敷の特集がありました。
メインMCが坂上忍さんですから、ストレートな発言が聞けて面白そうと録画していたものを観てみました。
彼自身が超のつく程のキレイ好き、潔癖症ですからどんな反応が観れるのか?
正反対、両極端の立ち位置に居る人というのは、ある意味では近い部分も持っているんじゃないかな??とも思ってしまうのですが、まずは進めて行きます。
1軒目に尋ねたのは、都内あきる野市某所のゴミ屋敷。
住人の久保嶋光嗣さん(61歳男性)がお出迎え。
家の中へ案内してくれますが、正にゴミの山がうず高く積み上げられていて、それをかき分けて進んでいきます。
睡眠はそんな部屋の一角の窪んだスペースで取るそうです。
既に亡くなっていますが、彼の両親が骨董屋さんだあった為、その室内には珍しい骨董品が点在しています。
・・・でもこの環境ではお客さんは来れないですね。
ナゼこんな状態に陥ってしまったのか、その原因について尋ねてみたところ
数年前に骨董品屋であった自宅兼店舗と、ほとんどの商品を失ってしまった
という事、一切の資金を失った久保嶋さんは、生活を続けていく手段として、
かつての取引相手から様々な骨董品を無料で譲り受けたそうです、その他のゴミやガラクタも一緒に引き受ける事で・・
本人曰く、片付ける意思はある、商品は売り切る自信がある、と断言されていますが、状況が状況。
恐らくトラック10台分くらいの不用品のボリュームはあるでしょう。
そんな中、独力でゴミと商品を選り分ける事が果たして可能でしょうか?
健康的な生活を送る事自体が危ぶまれる環境の中で・・・。
渋谷に竹やぶのゴミ屋敷 驚くべき住人の食生活
2つ目の案件は、
前田良久さん(68歳男性)
すっかり有名になってしまったその理由は、その立地にもあります。
大都会東京の、これまた都会。
両親から譲り受けたその家は渋谷区代々木の高級住宅地の一角。
なのに竹やぶ化してボロボロの上、家の中もすっかりゴミ屋敷という状態。
そんな環境下で暮らす前田さんの、ぶっ飛んでいるのはその食生活。
納豆、玉ねぎ、白米
これを1日2回、365日食べているそうなのです。
これにはブラマヨの吉田さん、りゅうちぇるも引いてましたね。
68歳と言えばもう立派な高齢者ですが、元々裕福な家庭で育ち、進学校へ行っていたおぼっちゃま。
それが大学受験で躓き、そこから今までの間ニート生活を送ってきた結果がこれです。
両親は他界し、身よりもない孤独な生活です。
死を待つばかり親父も、お袋も、妹もみんな死んじゃった
彼は言います。
最後に15年前、父親が他界してからというもの、片付けるのが面倒くさくなったという。
この二人に共通するのは、何かを喪失してしまった事。
当ブログでも再三触れてきた、『セルフネグレクト』に陥ってしまっているという事なのです。
セルフネグレクトで汚部屋・ゴミ屋敷生活から抜け出せない人達
ちょっとした興味からこの記事に行きついた方、今現在はゴミ屋敷や汚部屋生活と無縁で、「信じられない?!」と思っている方にも、これは十分に起こり得る現象です。
一人暮らしの女性が、職場の人間関係や業務のストレスを日々抱えながら生活を送る中で、その暮らしが壊れていく・・・そんな環境を沢山目にしてきました。
以下の記事は数ある中のごく一例です。
セルフネグレクト 実家の親と進んでいくモノ屋敷化
高齢の良心の実家がゴミ屋敷化して困っている、遠方でケアしてあげられない、相続したはいいけど空き家状態が続いて心配等々…様々な問題が増えています。
モノの少なかった時代を生きた人ほど、手放す事が苦手です。
常日頃から遺品整理よりも生前整理を提唱している当社ですが、超高齢化社会の日本では圧倒的にまだまだ遺品整理問題が深刻です。
まして戸建てや旧家といわれる物件ではその傾向がより強く、相当なボリュームの遺品・不用品などの片付け作業を必要とした事例もございます。
決して他人事ではありません、働き盛りのご家庭のご両親に重ね合わせて一度参考にしてみてください。
確信犯見~っけ! ゴミ屋敷にしてトンずらの悪質例
人の善意を仇で見事に返した残念例です。
そして当人は忽然と部屋から消えてしまいました・・。
彼がこの事を反省する日は来るのでしょうか・・・部屋の提供主が気の毒過ぎる事件なので、記事とは別に動画まで作ってしまいました。
他人事じゃない! ゴミ屋敷生活から抜け出せない理由と間違った片付け法
「実は興味本位で記事を読んだ訳じゃなく、私もゴミ屋敷生活者なの…」
「片付けが出来ない、あるいは一時的に片付けてもスグに散らかって、元のゴミ屋敷・汚部屋に戻るというような生活を繰り返しちゃうんです」
そんな悪循環から抜け出せない人、実はそんなに珍しくはありません。
- 実家がゴミ屋敷(または汚部屋)で、そんな環境で育ってきた
- 何をやっても熱しやすく冷めやすく、片付けをはじめてもいつも中途半端に投げ出してしまう
- 何故か変なこだわりがあって、他の人にとってどうでも良い物が捨てられない
- 片付けなくちゃ!と常々思っていても、いつも先延ばししてしまう
- とにかく買い物が大好きで止められない
こんな状況を打破しようと、不用品回収業者に依頼する選択肢はあります。
いいえ、この記事をご覧の方の中には、実際作業を頼んだ経験を持つ方もいるでしょう。
でもリバウンドしているんですよね?
それ、片付け方が間違っていたんです。
その場限りの対応では本当の環境改善は難しい。
まず自分を知らなくちゃ、そして見合った片付け方法を始めていくと変化は必ず訪れます。
もう駆け込み寺みたいになってますが、そこそこ片付いた環境でもっと楽に暮らしたいと本気で思う方にこんな形でがっつりサポートしております。
TVでは映らない汚部屋・ゴミ屋敷の身近なリアル
セルフネグレクト続きの記事を見る
NHKより引用