あの作家さんも片付けられなかった

何気なく手にした本 あの作家も片付けられない人だった?!


片付けられない女は卒業します(MF文庫ダ・ヴィンチ)

著書 ”片付けられない女は卒業します” で述べていらっしゃるように、当時の辛酸なめ子さんはいわゆる ”片付けられない女”。

そんな生活から脱却に向かうまでのプロセスが、自虐気味な文章に彩られて、彼女独特の世界観が滲んでいて面白いです。

片付けマニュアル本の様に堅苦しさ、押しつけがましさもなく、淡々とそこはかとなく楽しさを漂わせながら描かれております。

スッと読める本。

アマゾンで中古が¥1とかになっていて、送料がその250倍以上になっている悲哀の漂う商品ではありますが・・。

 

読まれた方のコメントがまた興味深く、

引越しがしたくなる

という声が印象的でした。

 

ゴミ屋敷、汚部屋生活に悩む人にとって、究極となる最終兵器、強制終了ボタンである

 

引越し = 人が生活する場所や活動する場所を他の場所へ移すこと、またその作業のことである。住居、あるいは企業・団体の事業所などの移動がこれにあたる。古くは宿替(やどがえ)、転宅(てんたく)とも。

※ウィキペディアより引用

は、起死回生のプランと言えるのかも知れませんね。

まぁ人によるけど・・・。

 

本の中で彼女は、

物件選び:間取り、素材、日当たり具合など様々な条件を異性に例える

土地選び:エリアが持つ独自のオーラ、居住者層のプロフィール、彼女独自のオカルトアンテナを活用する

などシュールな視点で ”理想の住まい像” に切り込んでいきます。

 

そんな事言いながらも、彼女自身は新築マンションに一目ぼれして買っちゃうところなんかも辻褄合わなくて微笑んでしまいます。

 

・・そしてカウントダウンが始まるのです・・。

引越し作業はまさに修羅場!! 

積みあがった本が崩れたり、作業を進めようと思って動いても一進一退、いやむしろ後退してんじゃないの?で相当凹まれたようです。

改めてこれまでの生活と強制的に向き合うシーンですね。

モノかゴミかの線引きも曖昧なまま近づく期限・・。

最終的には、追いつかないモノは”廃棄”という選択肢で帳尻合わせ。

 

転居を機にどの様な変化が起こるのか?

 

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