
↑ もちろんアフター画像です ↑
今回は、東大阪市のワンルームマンションにお住まいの20代女性・Uさんからいただいた、ゴミ屋敷片付けのご相談についてお話しさせてください。
正直、あまりの猛暑でブログ更新の心が折れかけていたのですが(エアコンの効いた部屋でアイス食べながら「明日書こ…」を三日ほど繰り返しました、すみません)、この案件だけは端折るわけにいきません。「部屋を片付けられずに深刻な悩みを抱えている方の、その苦しさを軽くする」という、私たちMAX片付けの一番の芯にドンピシャで刺さるご相談だったからです。
ちょっと長くなりますが、どうかお付き合いください。今この記事を、散らかったお部屋の片隅でスマホを握りしめながら読んでくださっている方にこそ、届いてほしい内容です。
東大阪のワンルームがゴミ屋敷に…職場とホテルを往復する日々
Uさんは、東大阪市内のワンルームマンションでひとり暮らしをされている、ごく普通の会社員さんです。
ただ、ここ数年は「自分の部屋に帰れない」生活が続いていました。仕事が終わっても、まっすぐ家に帰らない。週の何日かはビジネスホテルに泊まり、シャワーを浴びて、コンビニで買ったものを食べて、朝になったらまた出社する。
家賃を払っている自分の部屋があるのに、そこでは眠れない。ホテル代を払って、他人のベッドで眠る。
「もったいない」なんて言葉で片付けられるような話ではないんです。彼女の中では、それが「今日を生き延びるための、精一杯の選択」だったのですから。
入居した日、そのお部屋はピカピカだった
汚部屋、ゴミ屋敷。私たちは状況のひっ迫度合いによって呼び方を変えたりしますが、考えてみてください。
誰だって、入居したての頃はピカピカのお部屋なんですよ。
鍵をもらって、まだ何も置かれていないフローリングに立って、「ここから頑張ろう」って思ったはずなんです。カーテンの色を選んで、ちょっといい鍋を買って、観葉植物なんか置いてみたりして。
ところが仕事が忙しくなる、体調を崩す、心が疲れる。そんな日々の積み重ねの中で、着実に室内環境の悪化が進行していきます。
ヤバイヤバイと思いながらも手を付けられない。休みの日は動けない。気づけばゴミ袋を置く場所すらなくなっている。そして「自力での改善」を、わりと早い段階で断念してしまう——これが、ほぼ定番のルートです。
「片付けたい」のに連絡できない、あの長い長い葛藤の時間
断念した時点で、多くの方が「これはもうプロに頼むしかない」と痛切に感じています。感じてはいるんです。
でも、どうしても連絡ができない。
「もっと早くプロに片付けてもらえばいいじゃん!」
はい、仰るとおりです。仰るとおりなんですが、ここが本当に難しいところで。
ゴミ屋敷や汚部屋の片付け相談をするまでに躊躇してしまう期間は、人によってまるで違います。1週間の人もいれば、1か月、半年、1年…さらに数年、ゴミ屋敷生活を”寝かせて”しまうケースだってあるんです。
そして、その葛藤の深刻さは、普通に片付いた部屋で暮らしている人にはなかなか伝わりません。「電話するだけでしょ?」と思われてしまう。でも当事者にとっては、その1本の電話が、崖から飛び降りるくらいの覚悟を要するものなんです。
空家賃60万〜84万円という、あまりにもったいない現実
これまで当ブログでご紹介してきた案件の中にも、年単位で片付け依頼に踏み切れなかった事例がいくつもありました。
その方々がどうされていたかというと——手付かずのゴミ屋敷の賃貸契約はそのままにして、住めなくなったその部屋を実質的に捨て、別の賃貸物件も同時に契約するという、何ともせつない二重生活。
ひと月の家賃が5〜7万円だとして、1年なら60〜84万円の空家賃。
もちろん、この費用があれば大概のワンルームなら、ゴミを全部片付けた上に特殊清掃までしっかり施して、なおお釣りがガッツリ出ます。数字だけ見れば「早く電話一択でしょ」って話なんです。
でもね、これは数字や金額で簡単に割り切れる問題じゃない。
「こんな汚い部屋、恥ずかしい。誰にも見られたくない」
この気持ちが、メールを送ろうとする指を止め、電話をかけようとする手を震わせる。もっと言えば、部屋の状態に精神そのものが引きずられていってしまう。散らかった部屋を見るたびに自分を責めて、自己嫌悪が積もって、ますます動けなくなる。この負のループの強さを、私は現場で嫌というほど見てきました。
Uさんからの1通のメール、そして私が電話をかけた理由
Uさんからの最初のご相談は、メールでした。
文面には、ご自身に軽いADHDがあること、数年にわたって躁うつを抱えておられること、そして部屋全体が汚すぎて掃除に手が付けられない状態であること(特に水回り)が、丁寧に綴られていました。
簡潔で、とても分かりやすい文章でした。ただ、室内の状況が分かる画像が添付されていなかったので、こちらとしてはイメージがつかみきれません。
こういう場合、私はまず一度お電話を差し上げることにしています。
何度もメールを往復するより電話が早いケース、逆に電話が負担になりそうなケース。そのあたりはケースバイケースで、こちらで判断させていただいています(「電話は苦手です」と書いてくださる方も多いので、その場合は無理にかけません、ご安心を)。
お話しさせていただくと、文面だけでは見えなかったものが立ち上がってきます。話し方、間の取り方、どこで言葉が詰まるか。それだけで「このお部屋はこういう状態で、この方はここに一番不安を感じておられるんだな」というのが、かなり鮮明になるんです。
そしてもうひとつ、電話の大きな目的があります。それは相談者さんの不安の種を、少しでも取り除くこと。
同じように散らかっているお部屋でも、そこに住まう方の希望や困りごとは全く別物ですから。「ここだけは触らないでほしい」「これだけは絶対に捨てないでほしい」——その一つひとつを、作業前に伺っておきたいんです。
作業当日、玄関を開けて広がっていた光景


さて、実際のお部屋の状況です。
玄関を開けた瞬間から、段ボールや不用品が積み上がり、廊下は完全に埋まっていました。そこから奥のリビングまで、床が見えている部分はほぼゼロ。とにかく部屋中がゴミと不用品で溢れかえっている状態です。
キッチン、バスルーム、そしてトイレ


特に深刻だったのが水回りでした。
キッチン周りとシンクの中はゴミで満たされて排水が詰まり、はっきりとした異臭を放っています。バスルームも同じで、洗面器の中と床がゴミだらけ。これは、Uさんが「片付けよう」と思う気力をへし折るのに十分すぎる破壊力です。

トイレに至っては、便器の中はもう地獄絵図。足元にはトイレットペーパーの芯、使用後の生理用品などが床をびっしりと埋め尽くしていました。
ここまで読んで、「うわ…」と思った方もいるでしょう。でも同時に、「あ、うちもわりと近いかも」と胸がヒヤッとした方もいるはずです。
大丈夫です。私たちはこれを見ても、眉ひとつ動かしません。ドン引きもしません。むしろ「よし、ここからピカピカにしたるからな」とテンションが上がるくらいの職業病です。
通常に暮らす方から見れば「なんでここまで放置したの?」という話になるのですが、その理由や原因は、住人さんによって本当にさまざまなんです。Uさんの場合も、単なる「めんどくさがり」なんかでは決してありませんでした。
彼女が片付けられなかった理由は、ADHDだけじゃなかった

作業前の段階で、Uさんとはメールから始まって、お電話でもたくさんお話をしました。
もちろん一番気がかりなのは片付け費用のことですから、まずは画像を送っていただき、量や状況、ご希望の内容を詳しく伺った上で、お見積りをお伝えしました。
そこで分かったのですが、実はUさん、ずっとずっと以前から当ブログをご覧になっていたそうなんです。片付け依頼の検討は、何年も前からされていた。
今まさに、ゴミ屋敷や汚部屋の中からこの記事を読んでくださっている方もいらっしゃると思います。実際、当社への片付け依頼のうち3分の1くらいは、半年〜2年ほど
「あ゛〜どーしよ…片付けたいけど、恥ずいし不安だし…」
という自己ループを経てからのご連絡です。ブログのページをそっと閉じて、また数か月後に開いて、閉じて。その繰り返し。心当たり、ありませんか?
Uさんも、お仕事が忙し過ぎたこともありますが、それ以上に恥ずかしい気持ち、情けない気持ちで、相談に踏み出すまでに長い長い時間が必要になってしまいました。
電話口でも、何度も何度も
「ホントに、本当に、めっちゃ散らかってて汚いんですけど、大丈夫でしょうか…?」
と仰っていました。声が小さくなっていくのが、受話器越しに分かるくらいに。
そして、こう続けられたんです。
「私が部屋を、手の付けられないゴミ屋敷にしてしまったのは、発達障害(ADHD)があるからなんです」
ADHDという特性と、真面目な人ほど疲れてしまう構造

ADHDに対する認知はかなり広がってきました。【不注意】と【多動・衝動性】を併せ持つ特性として、日常生活でも職場でも、当事者と周囲の間にさまざまな行き違いを生みます。
これまでも同じように発達障害の問題を抱える方からの片付け相談を受けてきましたが、正直なところ、Uさんのメールの文章や電話での会話の運び方からは、生真面目さこそ伝わっても、ADHD特有の印象はほとんど受けませんでした。診断結果があり、ご本人にも自覚がおありとのことでしたが。
これ、逆に言うと、彼女が普段からどれだけ気を張って生活されているかということなんですよね。
お仕事も、きっと真面目にコツコツ進めておられるのだと思います。ただADHDの特性上、人一倍の慎重さを自分に課さなければならない場面が多い。確認して、確認して、また確認して。普通の方より余計な負担がかかって、そりゃあ疲れます。
そうして疲弊していくうちに部屋が荒れ、もともと身体が丈夫ではなかったUさんは、自室でくつろぐことすらできなくなり、週の何日かはホテルへ——という暮らしに変わっていったのです。
ただ、お話を進めていくうちに、片付けられない問題の根っこが「ゴミをなかなか捨てられない」ことにあると分かってきました。
部屋中に散らばる”紙吹雪”の正体と、衝撃のトラウマ
実は片付け作業中、いつものゴミ屋敷・汚部屋とは決定的に違う点に気付かされました。
部屋中に散乱している書類のすべてが、細かくビリビリに裂かれていたんです。
まるで紙吹雪を撒いた後のように、他の不用品やゴミのすき間という隙間に入り込んでいる。液体がこぼれた箇所ではベッタリと頑固にへばりついている。掃除機で吸うにも吸いきれず、拾うにも切りがない。片付け・掃除のやりにくさはこの上なく、正直「モーッ!」ってなるやつです(プロもなります)。
なぜ、自分の部屋をここまで片付けにくくしてしまうんだろう?
ここから先は、もはや片付け相談というより身の上話の領域かもしれません。でも、そこにはちゃんと引き金となった”事件”があったんです。
初めての一人暮らしで見てしまった、あの光景
Uさんは、学生時代に地方から大阪へ移り住み、卒業後も地元に帰ることなく、こちらで働き続けておられます。
その事件は、彼女がまだ学生だった頃にさかのぼります。
初めての大阪、初めての一人暮らし。土地勘もないまま選んだのは、大阪市内のとある街のワンルームでした。今でこそ街の様相もずいぶん変わりましたが、当時は正直、若い女性のひとり暮らしに手放しでおすすめできるエリアとは言えない場所だったんです。
そこで暮らし始めてしばらく経った、ある日のこと。
彼女が出したゴミを、見知らぬ人が漁っていたのです。
しかも一度や二度ではありませんでした。自分が出したゴミ袋が破られ、中身が引きずり出されている。その光景を目の当たりにして、彼女はすっかり恐怖に包まれてしまいました。
請求書、DM、通販の伝票——氏名も住所も書かれた書類で、自分の身元が特定されてしまう。もし悪用されたら、どうなるのか。
とっくの昔にそこを引き払い、今は東大阪の落ち着いたマンションで、治安の心配など全くない暮らしをされています。それでも、「ゴミを出す」という行為そのものへの躊躇が、彼女の中に深く残ってしまった。
書類を粉々に引き裂かずにはいられない。裂いても裂いても不安で、結局その紙片を外に出すことすらできない。
このトラウマは、ADHDよりもはるかに大きな障壁として、彼女の中に居座り続けていたのでした。
「片付けられない人」という一言で片付けてしまうのが、どれだけ乱暴なことか。現場に立つたび、私はそう思い知らされます。
【閲覧注意級】特殊清掃で、トイレも浴室もよみがえる
不用品とゴミをすべて撤去したあとは、いよいよ特殊清掃です。
先ほどお伝えしたトイレ。床がびっしりと埋まり、便器内も相当に深刻な状態でしたが、スタッフ総出で奮闘した結果、どなたが来られても気兼ねなく使っていただける、清潔なトイレに生まれ変わりました。

ゴミで溢れ、異臭を放っていたバスルームの洗面器まわりも、詰まっていたシンクも、汚れと臭いの元をきっちり分解洗浄。リビングの床も、何年ぶりかに全面が顔を出しました。

ADHDに加えてアレルギー体質、その上「自分のゴミを漁られる」という強烈なトラウマを抱えたUさんにとって、この部屋を自力で片付け掃除するのは、どう考えても至難の業でした。
それでも今回、作業前に「必要な物だけでも自分で仕分けておこう」とご自身で挑戦されたそうです。でも、たちまち体調を崩して吐き気に襲われ、思うように進められなかったと。
これ、根性が足りないとか、そういう話じゃないんです。
閉め切った部屋の空気が、心と身体をむしばむ

ご自宅をゴミ屋敷にしてしまった方に非常に多く見られる共通点があります。それは、外部を遮断するように窓とカーテンが常に閉め切られていること。
そして、その汚れた空気をエアコンで延々と循環させている。
室内には大量のホコリ、ゴミの間に生息するゴキブリ、ダニ、ノミ、その他の害虫、腐敗物から湧いたカビ。それらが混ざり合った空気が充満しています。
起きている時も、寝ている時も、部屋にいる間ずーっとその空気を吸っている。これで体調が良くなることなんて、あり得ないんです。
それでも「他人に見られたくない」という気持ちが壁になって、行き着くところまで相談できない方が本当に多い。
はっきり言わせてください。「なーんも恥ずかしいことないっス」

厳しく聞こえるかもしれませんが、これだけは言わせてください。
「ゴミ屋敷も汚部屋も、なーんも恥ずかしいことなんてないっス」
そんなことのためにホテル住まいで散財してしまったり、健康を損ねてしまうことの方が、問題としては10,000倍深刻です。
実際、Uさんも心身ともにやられて通院されていました。そうなってしまっては、お仕事にも日々の生活そのものにも支障が出ます。
ゴミ屋敷の問題は、真面目で気弱な方ほど遠回りをしてしまうんです。人に迷惑をかけたくない、迷惑な客だと思われたくない、そう考える優しい方ほど、ひとりで抱え込んでしまう。
「あっ、ワタシのことだ!」と思った方、どうか迅速な行動を。案ずるより産むが易し、です。
メールでのお問い合わせは24時間受け付けています。夜中の3時に「もう無理かも」と思って送ってくださっても構いません。むしろ、そういう時間帯のご相談、けっこう多いんですよ。
仕事から帰って、床を気にせず歩ける部屋へ

仕事で疲れて帰宅して、足元を一切気にせず部屋に入る。荷物を置いて、床にゴロン。ベッドにゴロン。
一日の汚れをシャワーで流すもよし、湯船にゆっくり浸かるもよし。
自分の部屋が一番落ち着く空間であれば、心身の疲れは翌日に引きずりません。
これって、本当はごく当たり前のことなんですよね。でもUさんは、それを何年も手放していた。ホテルのベッドで天井を見上げながら、「明日こそ片付けよう」と何百回思ったことでしょう。
作業完了後、生まれ変わったお部屋に立ったUさんの表情は、電話で震えていたあの声とはまるで別人でした。深く息を吸って、「久しぶりに、家に帰れます」と。
あの一言のために、私たちはこの仕事をしています。
MAX片付けが東大阪でお手伝いできること
「物を減らせない」という整理上のお悩みから、身動きが取れないほどのゴミ屋敷まで、片付けの悩みの形は本当に人それぞれです。改善したい環境やポイントによって、アプローチの方法も変わります。
- ワンルーム・1K〜ファミリー物件までの不用品回収/ゴミ屋敷片付け
- キッチン・浴室・洗面所・トイレの特殊清掃、消臭・除菌作業
- 害虫対策を含めた現場処理
- 個人情報書類の取り扱いへの配慮(Uさんのようなご事情にもきちんと対応します)
- ご近所に知られたくない方への、目立たない作業の配慮
対応エリア
大阪市東部・枚方市・東大阪市・四条畷市・交野市・生駒市・生駒郡・奈良市・木津川市・精華町ほか。上記以外の地域も、まずはお気軽にご相談ください。
「見られたくない」という思いが躊躇させても、その「どうしよう…」のままフリーズしていては、いつまでも事態は変わりません。
あなたのお部屋を見て笑う人間は、ここには一人もいません。私たちが見ているのは部屋じゃなくて、そこで頑張ってきたあなたの方ですから。
ご連絡、お待ちしています。
