要介護の母と片付けの苦手な妹さんの二人暮らしは簡単じゃない
地元茨木市を離れ、現在は都内で家族と生活基盤を持つお姉さん。
実家には高齢のお母さまと、妹さんが同居なさっています。
実は1年ほど前に初めてご相談頂き、一度片付けコンサルを実施致しました。
その時も大きな成果はあったのですが、対象の部屋だけではどうしてもリバウンドを止めるのが困難な状況。
そして前回を超える目標達成へ向け、再びのチャレンジです。
まずはお宅の状況について。
既にお亡くなりになられているお父様を含め、昔は4人家族でこちらのお宅へ住まわれておりました。
ちなみに1階部分はお母さまの介護用ベッドが設置された居室、妹さんの居室、キッチン、バストイレ、洗濯エリアがあり、2階部分は4室という構造。
現在は2人住まいに6DKの2階建て一軒家と十分すぎる程、スペースの余裕があります。
・・・あるハズなのですが、上の画像の通りとてもそういう風には見えません。
前回は1階部分のみに特化して片付け(整理整頓&廃棄)を進めて行く事で、最終的に窓を開けて光と風が行き交う生活スペースを確保したのですが、元の木阿弥・・・量的な部分でいうとリバウンド+αという状況かも知れません。
2階はほぼ全室開かずの間で、かつてのご両親、姉妹の各部屋の中にそれぞれのモノに加え、もれなく妹さんのモノが混じっているとの事。
そこへ登っていく階段上にも、所狭しとモノが重ねられているので、そうそう上階には行けないのです。
だから前回は伺う事が適いませんでした。
但し今回は違います。
妹さんはお母さまの介護で忙しくなるのが、元来の片付け下手と相まって部屋の管理までなかなか手が回りません。
問題はモノへの執着心が強く、もったいない、いつか使う時が来るから・・・といういわゆる片付けられない定番の理由が主な障害ではありません。
「ご自身がまずどうなさりたいか?」という質問を投げかけても、ハッキリとした意思表示をして頂けないのです。
その後の会話で判明したのですが、”片付けようにも何をどうしていいか分からない” 点について最も大きな悩みを抱えていらっしゃったのです。
逆にそうなると話は早い!!
こちらで具体的な解決手段をご提案し、採用されるかどうかで進めていけるのですから。
仮に1階部分の不要品を選別し処分したところで、2人にとって十分快適なスペースを確保し、散らかりにくい環境を実現するには空間的に不足している事をご説明致しました。
上の4部屋とは言いません、まずは1部屋の不要品を処分して、残るモノを整理していけば新たなスペースを生み出す事は可能となります。
そして無理やり1階に全て押し込めずに良くなるのは、今後の生活を考えても居心地の良さを実感していただける方法である事をお伝えすると快諾頂きました。
あとは実行あるのみ!!
お姉さん、妹さんと1階部分から着手し、現在進行形のモノ達と不用品の分類と廃棄を進めつつ、同じ要領で階段と2階の一室をふるいにかけていきます。
事前に画像掲載についてご許可いただいているものの、プライバシーの問題もあるので、限定的公開となります。
足の踏み場もないのは、階段も2階の部屋も同様でしたがウソの様にスッキリしました。
最終的に1回の居室はご覧の通りキレイに蘇らせる事が出来ました。