思春期の息子に居場所を! ゴミ屋敷を片付けられない母の葛藤
「家全体の不用品が多すぎて、全然片付けられなくて・・・高校生になる息子の為にも、居室くらいはちゃんと作ってあげたいんですが・・」
お電話で問い合わせ頂いた後、寝屋川市のお宅へお邪魔致しました。
今回のご相談者Aさんのお宅の間取りは3LDK。
息子さんと実質2人でお住まいとの事で、本来ならば十分過ぎるほどの居住スペースがございますが、上画像のように玄関から靴の脱ぎ場に困るほど山積みにされたモノのお出迎えとなります。
一見全て不用品の様に見えてしまうかもしれませんがそれぞれの袋の中身は、
- 100均グッズ
- お菓子
- 缶詰
- 飲料
- 衣類
- 掃除グッズ
などの日用品が半分以上を占め、加えて書類が混在している状況。
これが廊下や各部屋へ続いていくのです。
その中から “明らかなゴミ、不用品” を見つけて排除するのですが、それだけで部屋を一つ開けるなんてことは絶対にムリめなボリュームです。
…となると、多すぎるモノについての分別・判断が避けられない。
これは片付けられない母親にとって、非常に大きな葛藤を伴う難題となります。
とても一人では進められない…。
そんなところから部屋の片付け依頼は始まっております。
子供の部屋が物置状態 ゴミ屋敷・モノ屋敷が家族に与える影響
画像入りで今回のストーリーを公開した方が絶対に伝わりやすいのですが、使える画像は上の玄関入ってスグのポイントのみとなります。
不足分は出来るだけ文章でイメージを掴んでいただけるよう続けていきますね。
Aさんのお子さんは既に高校生。
小さな子供ならいざ知らず、この年で自分の専用空間というものがありません。
その状況にAさんは胸を痛めていらっしゃいますが、唯一スペースが確保されているのが寝室として使われている和室のみ。
それも布団2枚分程度の空間。
LDKではテレビを見る、食事をとる為の最低限の場所以外は、書類・洗濯物ほか諸々の山に囲われております。
そんな状況ですから、残りの部屋はヒザから胸くらいの高さまでモノの壁に阻まれており、まったく “居場所” として機能を果たさない部屋ばかり。
勉強したり、趣味に没頭したり、物思いにふけったり…子供に独立空間を持たせるコトは、自立心を養うためにも有効です。
その為にも本来ならば、小学校の高学年くらいには部屋を作ってあげると良いと考えています。
そこに加えて “片付けられない家” の場合、他の空間はグチャグチャに散らかっていたとしても、自室だけはキレイにしたり(本人本人やの自覚や周囲のサポートが必要だったりもしますが)…パーソナルスペースを持つコトによって、住環境のストレスから逃れるコトも可能です。
子にしてみれば、親が片付けられない為に友達を家に呼ぶことも叶わなかったり、自身も上手に片付けられなかったり…。
劣等感や羞恥心を抱えて大人になっていく方も居るのです。
その空間が嫌で嫌で、成人を迎えるよりも早い段階で家出する方も居るくらいトラウマとなるケースもあるのです。
ゴミ屋敷問題は親子をはじめ親戚などを壊してしまいます、大きな摩擦・軋轢を生んでしまいます。
モノによっては大切で一生手元に置いておきたい、手放したくないという品もあるでしょう。
でもそれが多すぎるから問題なんですよね?
大切な人のココロを傷つけてしまってでも必要なモノなのか?
大切な人を失ったとしても必要なモノなのか?
シンドイけど考える時間、家族と話す時間を持ってみましょう。
今回は軽1BOX1台分の不用品を排出するコトが出来ました。
先は長いぜ(笑)。
でもこの一歩は、確実に一歩ですから。
もっと幼い頃から一緒に片付けを通して習慣づけ出来たら・・
子育て家庭の、それも片付け下手を自認されている親御さんほど、ご自身の子供にはサクサク片付け上手になって欲しいと考える傾向にあります。
小難しい理屈は要りません。
毎回、一緒に片付けをする習慣をつけてください。
片付けは家族で一緒に進めるもの、位に考えが共有されてしまえばコッチのもん!
但し、ご自身の考えを押し付けない、コレは忘れずに!