ゴミ屋敷退去日迫る 焦燥感MAXでも片付け相談がいつもギリ傾向
「月末退去予定なんですが、一人ではゴミ屋敷状態の部屋を片付けられる状況じゃないんです。」
東淀川区のマンション在住、Y美(仮)さんからの、一通の悲壮感漂うSOSメールが当社の受信BOXに。
月末といっても、もうね…既に月末なんですよね。
ウチのWEBサイトは何度か見て頂いている様なのですが、相当ヤヴァい状態との念押しを受けて、いざ現場へ。
Y美さん宅の玄関をくぐり、最初にお邪魔したのがこの部屋。
表現は悪いかも知れませんがゴミ屋敷の典型、それも歴代中々のトップランクのボスキャラクラスです!
積み上げられているモノのほとんどがコンビニ弁当やペットボトル、ファーストフードや宅配ピザ等の生活ごみと、内容自体はゴミ屋敷あるあるど真ん中的なお手本例で構成されています。
それらが360度パノラマ展開しています。
そして日光が射し込む真ん中のくぼみ部分、俗に言われる天使の梯子、やわらかな光に包まれブランケットらしきモノが敷かれている事がわかるでしょうか?
ここでお休みの定位置になっていたご様子。
間取りは2LDK、どこもかしこも不用品ゴミで埋め尽くされているのでサイズ感が伝わりにくいのですが、一人暮らしには贅沢過ぎる程、余裕タップリのスペースがあるんです。
それが全て埋まって、住人自身の活動スペースが制限されてしまっている。
もう視界に入るのはご覧の通り、ゴミ、ゴミ、ゴミしかないのです。
引越し予定の限られた日数の中、心配されていた様です。
「ナゼもっと早くご連絡されなかったのか・・?」
毎度繰り返されるセリフですが、でもそれは愚問なんですよね。
※縦方向から見た画像
このレベルでご相談される方に共通するのは、
- 誰に相談していいのかわからない
- 他人に見せるなんて恥ずかしい
等々・・悩んで悩んだ末の状態なのです。
看護師の様に常に強い緊張感やプレッシャー下での業務を強いられる職業だったり、ADHD等の大人の発達障害を抱えて生活を送られている方、実家がそもそもゴミ屋敷という環境下で育ってきた方、強烈なショックやトラウマの影響で片付けられなくなってしまった方、原因や理由はまちまちなんですが..。
続いてお隣の部屋ですが、ここは完全に生活の完全に出来ない状態に陥った、ゴミ庫と化しています。
胸から肩のレベルにまで積み上げられた生活ごみ、その下に一体なにがあるのか見当もつきません。
おそらく必要なモノも、埋もれてしまっている事でしょう。
・・・でもおかしいとは思いませんか?
どの画像に映るモノも表面は、ほぼごみ袋なんです。
全てではない為、細かいモノがバラバラとぶち撒けられていたりするのですが、基本的にゴミを集め、まとめるという段階までは完了しているんです。
・・・惜しい。
もうあと一押しというところなのですが、ついつい・・・。
そのついつい自体は微々たるボリュームです。
でもそれが何日、何週、何か月、何年と長い時を経て、この様に部屋をゴミ屋敷へと変貌させてしまうのですから恐ろしいですよね。
自分自身の出した小さなゴミがやがて自分の空間全てをこうも奪い去っていくなんて…。
お次のリビングはココと比較するとその散らかり方も幾分マシに映りますが、それでも相当なボリュームなんですよ。
でもごみの種類がコンビニ袋サイズのモノも多いので、生活エリアとしてまだ機能している部屋ですね。
封はされているものの、やはりナマモノ特有のものが放つニオイは家全体を覆っています。
片付けて、フレッシュな風を入れてあげたいですね。
Y美さんは仕事が忙しく丸一日は立ち会えないと伺っているので、事前にリストアップ頂いた必要品や注意点などに沿って片付け作業を進めていきます。
5名体制での短期集中決戦です。
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