条例化でごみ屋敷削減を実現 効果が数字になって表れた?!
ごみ屋敷条例の先駆けは東京都足立区ですが、神戸市で施行されたのは2016年の10月。
【神戸市住居等における廃棄物その他の物の堆積による地域の不良な生活環境の改善に関する条例】
からボチボチ丸2年という期間ですが、確認されたごみ屋敷の件数を見ると、その効果が改めてわかります。
ごみ屋敷条例施行の効果
ごみ屋敷件数 条例施工前(2016年8月) 105 条例施工後(2017年9月) 56 ※産経新聞WEST 神戸市、条例施行1年で「ごみ屋敷」激減 より引用
条例施行のビフォーアフターを見ると、ゴミ屋敷として認められた件数は半減している。
ものすごい効果である為、やはり強制撤去など大きな抑止力が功を奏したと考える人もいるでしょうが、実際にはちょっと異なるようですよ。
障害や重度の認知を抱え日常生活に困難を伴う人々が、意図せず不衛生な状況に身を置かれる結果としての形がごみ屋敷だったというケースも多く判明している様で、ひとえにケースワーカーさんの日々の支援や、ボランティアの皆さんの努力の賜物なのですね。
反対に弊社にご相談頂いたこれまでの事例の多く・・・・とは、少し事情が異なります。
ほとんどの相談者さまは
- 何らかの仕事をしている
- 自分の身の回りの事はひと通りやれば出来る
ような方々で日常生活は自力で送れている為、逆に表面化しない・・・いやさせたくないというのが本音。
片付けは苦手だけど、やっぱり隣近所の目は気になるし・・・で戸外へゴミが堆積される事も非常に稀なケースです。
中には一時的に大きな病を患われた期間に、汚部屋化してしまったというケースは存在するもののこれは本当にレア。
これまで挙がってきた理由、原因とは一線を画した “個人的な問題” による片付けを困難にさせている壁を、絡まった糸を一緒になって解いていくというサポートを必要とされているのです。
数字はあくまでも数字。
目には入らない水面下の氷山はどれだけ大きいのでしょうか?