ADHDで片付け下手Nさん宅 モノ屋敷化する戸建ての改善サポート
大阪市内の住吉区より電話相談くださったNさん。
ご自宅となる戸建てが全く片付かず、どなたも招く事も出来ない状態の為、片付けサポート(コンサル片付け)をお願いしたいとの事でした。
端的に言えば最も一般的な”ご自宅の片付け依頼”なのですが、医師よりADHDの診断を下されたNさんと、電話が繋がるや否や怒涛の会話がスタート致しました。
ちょうど前回記事で触れた片付けの電話相談ループパターン典型例の一つが確定した瞬間でした。
Nさんは家の中の状況について、頭の中に湧いて来る情報を立て続けに伝えて来られます。
おそらくそこに順序らしきものはなく、
- いかに室内が物で散らかっているか
- コンサル片付けで本当に家の中が片付くのか?
- 旦那さまが片付けに非協力的
- 息子さん達に分別後にチェックさせなくちゃ
- キッチンのレイアウトだけには拘った
- 私の物言いはキツく感じないか?
とこんな感じで、ちょうどパズルのピースをランダムに渡される様に僕に情報が伝えられていきます。
バラバラでも短時間で収まれば良いのですが、端から「このまま放置するとこれは長丁場になるぞ..」の予感ビンビンなのです。
ひと通りキーとなる情報がもたらされた時点で、その間に投げかけられた質問に対する答えも含め、まとめに入ろうとするのですが、豊か過ぎる感情に乗って止む無く話がループ、ループ致します。
これまでの経験則から室内のイメージが僕の頭を過ぎります。
同じ様な内容の中に、身の上話が混じってきます。
しかしこれは片付けられない問題において、ある意味では必然!
場合によっては直接的原因である事も少なくありませんからね。
心を折られない様、めげずにご説明を続け、なにはともあれ”コンサル片付け”一本で決着、そう、これまでを鑑みてもこれが最良の手段なのです、ふーっと一息。
6LDK余裕の間取りなのに汚部屋化 片付けられない不用品で物屋敷に
片付け作業の為、住吉区のご自宅に伺い、まずはNさんと家の中をくまなくツアー。
各部屋や収納の位置、散らかり状態をチェックしつつ、Nさんが困っている点、改善したいポイント等について双方で確認を進めます。
※公開する部屋はこの中の一部限定となります
旧家の内装をリフォームされ、4人家族には十分すぎる程、空間に余裕があります。
…のハズなのですが、冒頭画像の様に各部屋には物が溢れ、収納も機能的に活用されていない状況、キッチンを除いては。
電話相談の時点である程度室内の状況を想像していたのですが、唯一キッチンを拝見してそのイメージの修正を余儀なくされました。
Nさんは少し感情の起伏の波が激しめで、ご自身の拘りが強い部分には一切妥協はしたくない強固な意志をお持ちな反面、その拘りを持たないエリアは床の上にも物溢れる汚部屋景色が広がっています。
汚部屋片付けのメリット お宝発見! お金もザクザク?!
この日時間を目一杯利用して、2階の収納の見直しと1階の3部屋の片付け作業を致しました。
公開部分はその内のひと部屋となります。
この部屋にはお二人の息子さんの物を筆頭に、旦那様とNさんの細々とした物、目を通していない書類がありますが、上の2枚の画像は息子さんの幼い頃からこれまで購入してきた大量のおもちゃ類です。
「今、彼らは学校の為、帰宅後に要不要の決断をさせます」という事で、兄弟で拘る物が異なる為、後でトラブルにならない様一旦分別・隔離です。
衣装ケースくらいで収まると思いきや、とんでもないボリュームになっちゃいましたね。
ただ素晴らしい事に今ではあまり見なくなった”縁側”スペースがあるので、ここをフルに活用させて頂きました、日本家屋バンザイ!
その他の小物等、各部屋にあった不用品をこの部屋に種別にわけて集結、書類および今後も使う日用品は机の上に一旦まとめて、ゴミ捨ての日までにチェックしやすい様に配置しました。
驚くべきは書類群です。
汚部屋片付けあるあるとして整理を進めていく上で小銭があちらこちらから出て、数千円~1万円くらいの思わぬ臨時収入(?!)になる事はあるのですが、息子さんの節目節目のお祝い金等々、今回は相場をはるかに超える額が書類の間から出て来る出て来る♪
Nさん一家にとっては喜ばしい事なのですが、こちらとしては万が一捨ててしまう事のないように、少々ピリ付いてしまいました。
書類の中には家の権利書があったりと、今後を考慮し特に重要な物の定位置化の重要性についてご注意なさる様、お伝えして完了となりました。
単発のコンサル片付けなので駆け足で、優先順位の高い箇所に絞った内容ですね。
お一人になっても続けてくだされば、必ずもっとスッキリします。
もしも挫折しそうなら”片付け虎の穴”で再指名ください。