大阪の汚部屋実家の片付け モノが捨てられない高齢母との葛藤・軋轢
「部屋が、実家が片付けられずに散らかって困っています」というお悩み事に関するご相談が大阪各地はもとより、奈良・京都からも日々寄せられます。
部屋中の不用品をかき集めて回収のみなら容易ですが、汚部屋・ゴミ屋敷となる個別要因とその改善となると話は別。
- 部屋の片付けを始める前に心が折れてしまう
- モノへの執着心、捨てたくない気持ちが強く手放せない
- そもそも何をどう片付けるべきか分からない
- 親子で片付けを始めると、必ず衝突してしまい作業が進まない
- 片付けようとすると、逆に部屋中のあちこちが散らかってしまう羽目に
皆さまにはお部屋やご実家のそうじ・片付けに関する問題は、回収すれば解決してしまうというケースの方がむしろ少ないという事実を知って頂きたいと思います。
一回こっきりの高額な回収作業依頼で大量の不用品を処分したところで(むしろそれが出来ない環境・状況だったりする事の方が多いですが..)何も良くならないのは、原因がそこに無いから。
本当に必要なのは片付かない原因を突き止め、向き合って、改善していく他ありません。
そのためにはその道のプロが一緒に片付けを進めていくというアプローチが最善であると当社は考えております。
決して欲張って1回の片付け作業にメニューを詰め込み過ぎる事なく、ご相談者が納得しながら(時にはご自身と向き合い理解・妥協をしながら)というプロセスがとても重要なのです。
今回のケースは数年ごとにご相談を受ける大阪市阿倍野区のKさん。
実はKさんご自身は九州でお住まいのために、不定期で阿倍野区の実家に帰省、片付けをなさるのですが、ご本人は双極性障害を抱えておられるそうで通院しながら、そして実家のお母さまはデイケアサービスを受けながら日々生活を送られているのですが、認知症が少しずつ進行している状況。
Kさんの精神疾患に対しては専門医が、当社はモノであふれる汚部屋化したご実家の片付けからというアプローチで生活環境改善を図ります。
気持ちのアップダウンの激しいKさん、片付け作業中に時折お母さまとの口論が展開されます。
その口調が非常にヒステリックで、Kさんご自身でも親子2人での片付け作業を続けることに限界を感じておられたのです。
Kさんご自身の九州のお住まい(汚部屋)もなかなかの状況だそうで、元々片付けが苦手である彼女が一緒に実家の片付け作業に取り組むと、お母さまは「余計に散らかる・・」とこぼされ、それを聞くKさんが激高されるという負のスパイラル。
片付けでケンカしちゃうと何も生まれません(キッパリ)。
本ケースの様に精神疾患等の問題を抱えていなくとも、身内だけで整理片付けをすると、諍いの種になりやすいのです。
お二人の間に入らせて頂いて、双方個別にゆっくりお話しながら片付け作業を再開すると、穏やかさを取り戻し進んでいきます。
ご高齢でモノへの執着が非常に強く、片付けたいけれど何一つ手放したくないというお母さまとも、何度もじっくりとお話させて頂きました。
時にはポロリと涙を零されながらも納得、決心、解放へとステップアップされていきます。
むしろ大変なのはゾーンに入られた時のKさんのメッセージや電話。
さすがに真夜中過ぎのメッセージ連投や、電話には対応しきれる訳には参りません。
あくまでも作業時間内のみに限定!と冷たく突き放すわけではありません。
実際にそこは臨機応変に対応させて頂いておりますが、寄り添いたい気持ちはあれども、お待ち頂いている次のご相談者の片付け案件に向けるべき時間・労力も等しく大切ですから。
精神疾患は医師の領域であり、そこで適切な治療を受けられるべきなのです。
僕はあくまでも部屋の片付け、住環境改善から得られる効果を実感頂けるよう努める事がミッション。
そしてこの『片付け虎の穴』や『コンサル片付け』に代表される片付け作業による効果は、ご本人やご家族にとって一切副作用の心配無用な問題解決能力の高いサポートであると自負しております。
認知症前、進行前に行う実家の生前整理片付け 元気な内の生活環境改善
少し認知症の傾向があるKさんのお母さま。
元々片付けは超苦手分野で、家の中の整理整頓はすべてお父様が生前になさったそう。
その頃からお母さまの捨てられない病は深刻で、家の中、特に壁面はすき間なしにモノが天井まで詰められている箇所が多く、どの部屋も実際の間取りよりもかなり狭くなっているのです。
その上、片付け下手のKさんが床にモノを展開されていくので、安全地帯ゼロの導線が出来上がります。
そこでお二人の口論というしんどいループに突入。。
程度の差こそあれ、高齢の親御さんがご実家で住まわれるケースだと”あるある”ですよね?
ご年配の方はもったいない精神をこじらせて、歯止めが効かなくなっちゃう事例が多いのです。
思考がハッキリしていても、モノを減量する事が上手に出来ない。
『じゃあ片付け業者を頼ればいい!』
それこそとんでもない話で、『他人に自分の家の片付けを注文するなんてそんな恥ずかしい事出来るわけがない!』という考えをお持ちです。
そのため実家の片付けに関するご相談・ご依頼は、ご本人ではなくその息子・娘さん経由がほとんどとなります。
ただ不思議な事に、躊躇されるのも初回訪問時だけです。
小一時間お話を伺って、一緒に片付けを始めると意気揚々と誰より積極的に取り組まれていきます。
だから、絶対的に生前整理をオススメしています。
遺品整理が悪い訳ではありませんが、親御さんがお元気な内に、
- 生活導線に障害物が一つもない部屋
- 気兼ねなく窓を全開に、光と風を取り込める部屋
- 本当に好きなモノに囲まれるテンションの上がる部屋
- 思わずおしゃれをしたくなる部屋
- 友達を呼んでお茶したくなる部屋
を作る事の価値を、その意味について考えて頂きたいと思います。
本当の健康寿命って暮らしから来るもんだと思いませんか?
以下の記事は寝屋川市が舞台となりますが、元気な内に汚部屋を片付けることで、より元気に日々はつらつ、再び友人に囲まれ潤いのある生活を送られる様になったケースです。