「片付け下手の私にも原因があるとは思うんですが、この度めでたく離婚が決まりまして…」
中々ヘビーな切り出しながら、笑顔で語り始められたのは大阪北区某所にお住まいのSさん。
現在まだホヤホヤの元旦那さんとマンションで同居中なのですが、可能な限り早く新居へ引越し、お子さん達との暮らしをスタートさせたいとのご希望です。
DVが原因の引越し片付け 緊急度を見極める事が大切!
そもそもモノが多いという前提はありますが、ついついそこら中にポイポイ置いてしまうSさんの悪癖で、部屋が散らかりがちなんです。
DV問題抱えてるのにそんな呑気な雰囲気で進めていいの?・・なんて心配されそうですがご心配なく!
片付け自体は着実に精いっぱい取り組んでおります。
不用品の片付け x 引越し というケースは少なくないのですが、そこにDV問題が絡んでくるのは、当社的には数えるほどです。
過去には緊急度が高く、夜中に高速で対応させて頂いた埼玉県での片付け依頼がありました。
電話対応時間を過ぎた夜間の留守電から、道中無事を祈りながら進めた片付けミッションでした。
不用品片付けで発つ鳥跡を濁さず 元旦那に文句は言わせたくない!
Sさんご本人曰く、財産分与や養育費の設定など、弁護士を通した諸々事の調整は山積しておりますが、命の危険に関わる状況ではないそうです。
埼玉での案件とは異なり、穏便に進めてOKでひとまず安心。
手始めに廊下から、キッチン、リビング、各部屋、クローゼット内にある不用品を分別・回収しながら、子供達との新たなシングルマザー生活のスタートに欠かせないモノ達をセレクト。
期限も決まっているので、片付けスイッチの入り方が違います。
ダラダラ迷わない分、片付けが早い早い!
室内の掃除も含め、3回の作業で家の中の全ての不用品が消え、一人一人の持ちモノ別整理が進み、ビフォーアフターが見違えるようにスッキリ致しました。
せっかくご縁があって結ばれ、築かれた家族。
一緒に仲良く暮らしていく未来があったら良かったけど…。
Sさんご自身に対しては愛情があるのに、旦那さんは何故か子供達には無関心。
我が子を愛する感情を持てない夫に対する違和感は、日常的な子供達への暴言だけでなく、Sさん不在時に手を挙げた事がキッカケ。
幾度の警告を重ねるも改善が見られず、ついには離婚という結末となりました。
Sさんに暴力が向けられる事はありませんでしたが、片付けに関しては事あるごとに、人格を否定する様な強い言葉を浴びせられてきたそうです。
「最後はゼッタイ何も言われんくらいキレイに、美部屋にしたるねん!」ニカッと笑いながら話されるSさん、男っ前過ぎます。
もうね、未来の事しか見えてないです、考えてらっしゃらないですよ、Sさんは!
母は強し!
片付けられないのは壁のせい? 心のフタ
片付けコンサルの仕事をしていると、他人が伺い知れないご依頼者さんのプライバシーに触れる事があります。
いいえ、触れる事なんて頻度ではなく、ほとんど全てがプライバシーそのものですよね。
だからこそ【汚部屋片付けを依頼するか否か】が部屋の片付けられない問題の最初の壁になっちゃうんです。
人によってはファーストコンタクトまでの時間がかかり、ちょっとの散かりが汚部屋に、汚部屋がゴミ屋敷に…と更なる状況悪化を生んでいる原因にもなっています。
ただ一旦一緒に片付け作業が始まれば、ゴミや不用品と一緒に、愚痴や気持ちのつっかえみたいなモノも一緒に吐き出してしまう事で、精神的にも楽になるなんて仰って頂く事も少なくありません。
物理的な整理片付けに加え、精神的なデトックス効果も実感頂けるなら、こんな嬉しいコトはありません。
※記事にして良い事の事前確認、個人特定が出来ない情報の加工は徹底しておりますので、ご安心くださいませ
深刻なDVにはシェルターへの移動も必要
もう一つのDV関連片付け事例