清潔に対する感覚はそれぞれ違うものなの?!
食べたあとの容器、腐ったおにぎり、飲んだあとのペットボトル、虫の死骸などが部屋に散乱してます。
だけど生活に支障がないから片付けないといけないのかどうか悩みます。
汚いかどうか自己判断ができなくて、今の部屋が汚いのかどうかわかりません。
どう思いますか?
そもそも衛生観念は人それぞれ違うものです。
お国の単位でみてもその開きは大きいですよ。
例えば同じアジアのお隣、中国や韓国と比較してみても、ダントツで日本がキレイですよね?
欧米など憧れを持つ女子は多いですが、フランスやイギリス、アメリカへ行っても「えっ?!」と思わされるシーンに出くわしたりしますよ。
公衆トイレが良い例です。
世界的に見ても、日本はある意味で異常な程、最も”潔癖”な国の一つです。
でもそれは経済的に豊かになったからでしょ?
という声も聞こえてきそうですが、確かに戦後のどさくさには衛生面よりも、その日を生き抜く事がより重要だったでしょう。
でも今、諸外国の人々が街を見渡してショックをうけるのが、ゴミ箱が圧倒的に少ないのに、道端にゴミがない
という事です。
ポイ捨てを防止する為に、諸外国では高額の罰金を科したりするのに、日本にはありません。
これはモラルが高く、他者に対する配慮・思いやりの文化のみならず、清潔に対する感覚が敏感である事の裏付けではないでしょうか?
反面、抗菌・除菌など雑菌に対する意識がとんがり過ぎてて、少し異常、行き過ぎた感は否めませんね。
前置きが長くなっちゃいました。
今度は ”家” の単位での衛生観念・感覚について考えを馳せてみると、この悩みを抱える方の実家はどういう状況であったのかをまず知る事が必要です。
但しその範疇は、
- どの程度の頻度で掃除機をかけるのか?
- 何回使ったらバスタオルは洗濯機へ投げ込まれるのか?
- どの頻度で歯を磨くのか、入浴するのか?
- 何日で服を着替えるのか(洗濯するのか)?
とせいぜいこの程度で、しかもその回答内容次第で相当の開きがある事が確認できる事でしょう。
例えばバスタオルなんて、最も差の出るアイテムです。
- 当然と言わんばかりに毎日洗濯する方
- 2~3日なら大丈夫でしょ?という方
- 1週間は持つという方
ちなみに使用回数と共に、バスタオル10㎝四方あたりにどのくらい雑菌数が増えるかと調べたところ、
- 未使用(洗濯直後):およそ500個
- 一回使用:およそ40万個
- 二回使用:およそ1,000万個
※衛生微生物研究センター調べ より引用
という事がわかりました。
そして実際のバスタオル洗濯頻度の事情を調査すると・・・?
Q:あなたがバスタオルを洗濯する頻度はどれくらいですか?
- 毎回:51.8%
- 3回に1回:14.5%
- 2回に1回:13.6%
- 4~5回に1回:8.2%
- 6~7回に1回:3.6%
※6位以下(8.3%)除く
※マイナビウーマン調べ より引用
100人居ればおよそ80人の方は、2~3回(日)の使用で洗濯しているという事ですが、6位以下の8人強の方のバスタオルはいったいいつ現れるのでしょうか?
アトピーなど敏感気質の肌をお持ちの方は、気を付けないと、ですね。
衛生的には、2~3日周期を上限に洗濯する事が推奨されるようですのでご参考に。
このようにたかがバスタオルひとつでも、これだけの差が生じるんです。
なにがキレイ・不潔の線引きは簡単ではありませんね。
しかしながら、これらを清潔感・衛生観念を語る時のベースとして考えた場合、質問者さんの
- 食べた後の容器
- 飲んだあとのペットボトル
の扱いは共有できる問題の範疇と言えますが、
- 腐ったおにぎり
- 虫の死骸
は許容範囲を超えた話題となります。
恐らくドン引きする人も出てくるレベルです(当人は気付いていませんが)。
突き詰めれば本人さえ良ければ、そのままで良いのですが・・・。
でも誰かと生活を共にしたりするのであれば、どこかのタイミングで変わらなくてはいけない時が来るかもしれませんね。
一つの目安として、健康面に害があるかどうか、毒かどうかを考えるのも良い手段ですよ(カビ、腐敗臭がした時点でアウトとか)。
育ってきた家庭内の環境が及ぼしている影響は非常に大きい。。
片付けが苦手な親御さんは、子供さんの生活(衛生)環境について、特に気にかけてあげましょうね。