追われるように感覚を埋める人 その2 片付け相談 in 大阪市北区

部屋が片付き、光と風が抜ける事で心境に変化が起こるのか?!

 

両耳に片方ずつ、別々のラジオをかけたままの状態で私と会話し、片付け作業をされるAさんに驚かされました。

当初は連続モノになると想定していなかった為、改めてタイトルにナンバリング・・・。

追われるように感覚を埋める人 その1

前回から経過する事約ふた月が経過しての再びのご相談です。

 

初日はリビング&キッチンの溜まりに溜まったゴミの排出、不用品の選別及び処分をする事で、床面全部が見渡せ衛生的にも相当レベルアップを図る事ができました。

ただ正直 ”絶対リバウンドコース” だな・・・と思っていた分、2度目の訪問で見た部屋の光景は意外でした。

若干、一つ二つ不要系のモノが増えているものの、ほぼ片付け後の状態をキープです!!

これは素晴らしい!!

Aさんご本人の努力の跡が見られます。

さらに今回は片付け中のイヤホンは外されての作業!!

否が応にも力が入ります。

 

片付けエリアを拡大し、お母さまのお部屋の整理です。

想い出や形見になるような品は別途保管しますが、その他大半のモノはいわゆる日用品ばかり。

これまでご家族の誰もが手を付けてこなかったのですが、諸々集めると2部屋分くらいにはなりそうな勢い。

家族写真やご兄弟の小学生当時の工作品、特別な着物など、「あぁ懐かしい・・・」なんて思わず声に出てしまう微笑ましいシーンを交えつつ選り分けます。

Aさん同様にお母さまも ”捨てられない” 傾向の強い方だったとお見受けします。

正直いくらでも替えの効くどうでも良いモノも多く紛れ込んでいます。

親子とは言え、本人の所有しないモノの要不要を判断するスピードは速い!

思い切りがイイんです。

これは執着の外にあるからなんですね。

 

汚部屋を片付ける 歩み始めたアナタへのエール?!

でも一つ気になる事が。

押し入れの中にある1台の掛け時計。

これもお母さまの遺されたモノですが、かなり昔のモノのようでなかなか味わいがあります。

その時僕とAさんは一時的に、別々の部屋で二手に分かれて作業をしていたのですが、2時ちょうど(その時計が)を知らせる ”ボーン、ボーン” という音が鳴りました。

僕:この掛け時計どうされますか?

Aさん:ずーと昔から動かないから、捨てちゃってください。

僕:イ、イヤ、さっき時報が鳴ってました、動いてますよコレ。

Aさん:そんなはずないよ~。 だって電池も替えてないし(それが電池式かどうかもわかりませんが・・)・・・。

僕:しっかり聞いてください! 今だって ”カチッカチッ” って時間刻む音してますもん。

Aさん:(半信半疑、ちょっとお耳が遠い)・・・ えっ、ホンマや!! 動いてる・・でもなんで‥?!

こんなやり取りをしつつ、結局この時計の処分行きはなかったコトになりました。

亡きお母さまが、片付けを始めたAさんに ”頑張りなさい” と応援しているのかも知れません。

同じ片付けの時間でも、この時計事件後はナゼかいつも以上に、ゆったりと穏やかな空気に包まれながら進める事が出来ました。

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