進めない汚部屋の中 片付けに踏み出す一歩が重くなるのは当然
「トイレタンク内の故障で、レバー水が流せなくなりまして・・・」
「・・?」
「修理業者の方に来て頂くのですが、部屋が散らかりすぎて今の状況では通せないので、取り合えずトイレまでの導線を確保したいんです」
しばしメールでのやり取りの上、鶴見区某所のマンション一室にて、現地での作業となりました。
目的のトイレの場所は、玄関を上がってすぐ左手。
・・・なのですが、モノが多すぎてその先を阻まれています。
「とにかくヒドイ状況で申し訳ないです」
と仰るご相談者さまと一緒に、仕訳け作業を進めていきます。
靴・衣類・本類・雑貨類ありとあらゆるモノが絡み合い、積み重なっている為、作業は困難を極めます。
そして最も大きな問題には、 ”手放さないモノ” にありました。
スタート当初のご相談者さまの感覚では約半分のモノくらいは処分出来るでしょうとの予想を大きく覆し、実際に不用品として処分出来たボリュームは1割2割程度でした。
ともかく今回の主旨であるトイレまでの導線確保を最優先する事として、今後も不定期ながら少しずつご依頼され、進めていきたいご希望をお持ちでしたので、本日ここまでの作業成果が埋もれてしまわぬ様、一時的整理を進め完了となりました。
本ブログでも何度もお伝えしているかと思いますが、主人>モノが従者の関係が崩れ、モノ>主人の状況に陥り、立場が逆転する事こそが汚部屋化に傾く最も大きな要因です。
単独での改善はなかなか困難なのが実情。
非常に根深く、意思と根気をもって望まねばならない問題です。
モノへの執着が強すぎて捨てられない人は、別の似た人の状況を客観視せよ
せよ!・・・なんて強めの感じでタイトル付けしてみましたが、早い話、これって必要最短距離なので直球投げてみました。
執着心が極めて強い人に見られる冷酷非情な別の顔・・・それは他人のモノだとバンバン捨ててしまえるコト。
片付けられる人とのレベル差があり過ぎるため、そのギャップが少し恐ろしく映るほどです。
ですので、己自身を見るには、似た別の人の状況を見て、何かを感じ取る事をファーストステップとする事が宜しいかと存じます。