相続した実家のその後 ゴミ屋敷と片付けられない姉

片付けない姉が実家相続後にとった驚きの行動

ゴミ屋敷と化した母の実家に帰ってきた片付けられない姉

2年弱の闘病の末、母が亡くなりました。

父はすでに他界しており、問題は誰が実家を相続するかということです。

とういうのも、私は遠方に住んでおり、姉は結婚が決まったので旦那さんの生家に住むことになっていたからです。

結局、母の闘病中から同居を始めたこともあり、姉が相続をすることになりました。

ところが、姉は驚きの発言をします。

旦那さんと同居するため、かなりの費用をかけ旦那さんの生家をリフォームしたというのに、引き続き実家に1年間住んで片付けを終わらせるというのです。

しかし、そのことを旦那さんに何の相談もせず言い放つ一方的な態度に、傍で聞いていた私が思わず旦那さんの顔色を窺うほどでした。

そもそも、リフォームに想定以上の費用がかかったのは、姉があれこれ注文を出し、材料や普請にこだわったからです。

しかし、旦那さんは稀に見る人格者であり、姉の気持ちを汲み文句ひとつ言わず了解したのでした。

一向に進まぬ遺品整理と片付け

遺品整理や片付けは、実際に取りかかると予想以上に時間がかかり大変です。

ただでさえ、母と同居してから整然と片付いていた実家をゴミ屋敷にした姉は、片付けられない女の典型です。

しかし、あれだけの啖呵を切った手前、今度ばかりは真剣に取り組むと思っていました。

ところが1年経っても、自分が持ち込んだガラクタ類(アイドルの雑誌・グッズ等)には、全く手を付けず遅々として進みません。

さすがに、これ以上は旦那さんとの同居を延期する訳にはいかず、実家の隣県にある旦那さんの生家に引っ越しました。

相変わらずの片付けられない言い訳三昧

結局ゴミ屋敷を片付けられない姉と放置される実家

その後も、たまに実家に行っていたようでしたが、飽き性の姉は続きません。

箪笥や食器入れなどは処分しましたが、完全に片付くまでは程遠い有り様でした。

相続して数年後、不動産屋に賃貸物件として貸し出す相談を始めたとの報告がありました。

ようやく目途が立ったのかと思い実家に行きましたが、とても賃貸に貸し出せるような状態ではありません。

真意を尋ねるも、さすがに不動産屋にも相談し査定もしてもらったので、そろそろスパートをかける予定だと威勢のいい言葉を並べていました。

耳を疑う姉の言動 ついに絶縁状態へ

実家をゴミ屋敷にした姉との絶縁・絶交

その発言から更に数年経ったある日、電話がかかってきました。

それは、簡単にいうと

「私ばかりが、苦労して割に合わない。あんたが何とかしろ」

という内容でした。

開いた口が塞がらないとは、まさしくこのことです。

母の闘病中から連綿と続くハッタリと背信行為。

新婚の旦那さんを1年以上も待たせた挙げ句、何の成果もあげずに開き直る厚顔無恥ぶりに呆れ返りました。

私が

「今度ばかりは自分でやると約束したはず。 そもそもが、実家をあれだけゴミだらけにしたのは自分ではないか」

と言っても、そんなことは言った覚えがないと惚けていました。

しかし、私宛にしっかりその旨を記したメールを送っていたのです。

そのことを伝えると、今度は

「約束なんてものは、時間が経過し状況が変わるたびに守れるとは限らない。 だから、私は知らない」

と全く悪びれません。

私は悟りました。

約束を守らないことに対して何の罪悪感も持たず、よく回る舌で相手を言い負かせば、それで事が済むと思っている人種が存在することを。

おそらく、今度ばかりは、あの人非人を許すことはないと思います。

両親が苦労して建てた実家をゴミ屋敷にし、あまつさえ5年以上も空き家状態にするメンタリィティ。

スローライフの母といわれた米国の絵本画家・園芸家・人形作家として多才な才能を発揮したターシャ・テューダーは、長男のセス以外の子どもたちとは断絶状態でした。

そんな、彼女は生前言っていました。

「人生は選択の連続である。 たとえ家族であっても、分かり合えるとは限らない。 人生はあっという間に終わってしまうのだから、無駄に時間を使っている暇はない」

私も、このターシャの金言を胸に焼き付け、人生の貴重な残り時間を有意義に過ごして参りたいと思います。

あとがき

前回に引き続き、続編として2回に分けてお届けした告白シリーズ。

ご自身のツライ体験をこうして共有する事で、同様の問題に苦しむ方々の参考になればとお寄せいただきました。

綺麗好きだったお母さまの晩年がゴミ屋敷にされていく過程は、拝読していて本当にお気の毒でした。

そしてお母さまが亡くなった後も止まらない姉の暴走…..。

かつて同じ家族として一つ屋根の下に暮らしていたはずのファミリーの間に、なぜこのような溝が出来てしまったのかは分からぬまま。

でも完全にココでの生活は崩壊してしまったと言っても過言ではないでしょう。

認知症が引き金になっている場合を除いて、ここまで深刻なケースはあまりありません。

今更の事になりますが、もっと早い段階でプロの手が入っていたら、結果は少し違っていたのではないかと考えさせられました。

血を分けた親子・兄弟だからこそ、同居の際のルール設定はある程度厳格にしておく必要があるのかも知れませんね。

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