海外留学生が卒業時に抱える不用品・ゴミの片付け問題 帰国と引っ越し
言葉も文化も違うここ日本。
特に大阪で日々暮らし学ばれる外国人留学生さんの数は、年を追うごとに増加している事は、当社へのお問合せでも感じるコト。
中国人観光客の爆買いに代表される消費、インバウンドが話題に上りましたが、その成熟と共に消費スタイルも変わりつつあるこの頃。
日本の家電製品や化粧品、薬など依然として高い人気を得ておりますが、名所巡りや体験という形に移行しつつあるようで、モノより文化に触れる機会を求める人々の比率が高くなっています。
これは日本という国、日本人に対する先入観を取り払い、良い印象を母国に持って帰って頂く絶好の良い機会です。
丁寧な接客、優しい一般の日本人に触れるコトで起こる化学反応。
これら一見すると小さく思えるひとつひとつの出来事が、良好な国際関係の構築につながる架け橋の役割につながるのでしょう。
そう考えると、政治家よりもずっとずっと大きく、そしてポジティブな役割を果たしていますね。
・・・さてさて、お題から逸れた軌道を修正。
今、留学目的で来日している学生さん達の比率ってご存知でしょうか?
ほとんどの方が”中国人”と答えるでしょうが、そう、1位は不動・・・だって人数が桁違いですからね。
地域別にみれば、国内のおよそ93%がアジア圏からの留学生なんです。
日本国内の外国人留学生のシェア TOP5
1位: 中国 38%
2位: ベトナム 24%
3位: ネパール 8%
4位: 韓国 6%
5位: 台湾 3%
※出典:平成30年度 外国人留学生在籍状況調査結果(JASSO)
上位5位だけで全体の8割を占めるという・・・圧倒的シェア。
いくらなんでもこれは偏りすぎかも知れないですね、アジア多っ!!
補助金等、ロクでもない政治家の利権などの問題も取りざたされています。
働き方改革、近未来の人口問題・・・懸念材料だらけで海外の方々の協力なくしてこの先の環境維持が困難だとしても、バランスは考えないと・・・。
ちなみに当社ではこれまで、
- 中国
- ベトナム
- インドネシア
- タイ
などを出身国に持つ生徒さんより、片付けのご依頼を頂いた経験があります。
留学生分布比とは異なる結果に再び驚き…..。
留学というとほとんどの方は大学を連想するかも知れませんが、それだけじゃありません。
先日なんて、インドネシア出身の調理師志望の方で、日本を離れた後、母国に帰らずそのままフランスへ留学(とお仕事)で行くコトが決定している方もいらっしゃいました。
インドネシアの料理には疎いですが、日本・フランス料理ができるシェフなら、どの国に行っても生活出来そうです、”手に職” は強いですね~。
中国人留学生Oさん宅のゴミ屋敷片付け
茨木市在住 マレーシア人留学生Oさんの不用品回収とゴミ掃除 帰国のお手伝い
留学生の悩み 日本のゴミ出しルールが複雑すぎる件 そりゃゴミ屋敷になるわ
そんな外国人留学生の方々、驚くほど日本語がお上手です。
メールでの相談ケースは少なく、ほとんどの場合、直接電話でのお問合せとなります。
そこで交わされる日常会話の数々…..何の問題もないスムースな意思疎通を通して、改めてちゃんと勉強しているんだな~と痛感させられます。
でもね、その帰国を控えた部屋の状況を見ると、もれなく汚部屋またはゴミ屋敷に限りなく近かったりするのです(あくまでも弊社のケースです)。
このような状況を生み出してしまう原因の一つには、ゴミ出しルールの壁があります。
- 燃えないゴミ
- 燃えるゴミ
- 紙
- 段ボール
- ビン・缶
- 粗大ゴミ
その種類の多いこと、また日程の複雑さに外国人の皆さんは辟易してしまいます。
そしてもし間違えた日には、「ゴミを回収してくれない」という問題が待っていたり….。
だって日本人が日本国内で引っ越しして、分別ルールが変わるだけで汚部屋化問題を抱えたりするのですから、異なる文化圏の人々からすると、相当強めのカルチャーショックですよ。
世界を見渡しても、日本ほどリサイクル率の高い国はありません。
ゴミに対してめっちゃめちゃエコ意識高い系の、超先進国家なのです。
一方、他の発展途上のアジア圏(欧米でもですが特に)では、日本ほどゴミがキッチリ分別管理されていない国がほとんどです。
世界が日本人に抱くイメージとして多いものはダントツで、
- 勤勉
これに尽きます。
裏を返せば、過労死やワーカホリックというネガティブな面とのセットです。
真面目だけど、融通が利かない。
ほかには
- 礼儀正しい
- 頭が良い
- シャイ
- オタク
等々ありますが(あえて芸者、侍、フジヤマ、空手、神風などは除外しています)、今私たちに必要なのはこんな多様性を受け入れる寛容さかも知れません。
もちろんルールは大事、でもそれならば教育の機会も必要です。
他のアジア圏の国々と違って、ルールに厳格・神経質すぎるきらいあるかも知れません。
海外からの留学生のみなさんにとって、ゴミの取り扱いは苦手意識が芽生えるてしまうならまだしも、
「これだから外国人は…..」
などの住人達の白い目や中傷に晒されたりするのではと考え始めると、彼らにとって恐怖以外の何物でもないのです。
日本語がわかるなら当たり前
人として〇〇くらい出来て当然!
知らず知らずの間に、寛容性の低い ”モラハラ” 状態になっているのかも知れないコトについて、我々も考えてみるべきではないでしょうか?
東大阪市在住の台湾人留学生Kさんの不用品とゴミ片付け 帰国のお手伝い
東大阪市ではボランティアによる日本語教室など外国人向けの支援を行っておりますので、是非チェックしてみてください。
東大阪市多文化共生指針より引用
This is a story about a Taiwanese student who just graduated from the Kinki University in Higashi-Osaka, and he call us for cleaning all unwanted items from his room.