少子高齢化の波と汚部屋の増加に関係が?! お年寄りとゴミ出し
昨年、2016年、とうとう新生児の出生数が100万人を下回ってしまいました。
毎日の様に耳にする少子高齢化、このまんまだといずれ日本から日本人が居なくなってしまうんじゃ・・・なんて考えたりしてしまいます。
今、4人に1人が65歳以上の高齢者となっている現在ですが、このまま進んでいくと、
- 2036年 3人に1人
- 2065年 2.5人に1人
という極端な社会が訪れてしまうという事が分かっています。
その時、この国はどうなっているのでしょうか?
100年、200年先の未来の話じゃありません。
ほんの数十年後の予測ですから、真剣に具体的な対策をドンドン打ち出さないと、取り返しのつかない状況が待っていることでしょう。
そんな事を考えていると、環境省から高齢者向けゴミ出し支援についての、気になる資料が目に飛び込んできました。
環境省 引用元
当社では主に
- 片付けられない方
- 片付けが苦手な方
を対象に様々なサービスをご提供しておりますが、散らかったり、まとまらない原因がそこにあるのではないケースが増えてきているのです。
人口の極端に少ない過疎化地域の話じゃありません。
東京・大阪・名古屋をはじめとする大都市圏内で広がっている現状なのです。
各自治体が問題解決の為、支援を行っているのは本当に素晴らしい事ですが、その数はドンドン膨れ上がっているのです。
身寄りのないお年寄り、子供や孫たちと離れて暮らすご老人世帯は、今後増え続けてそれを支える人手の方が足らなくなる・・・そんな時代がやってくるのでしょうか?
高齢の親御さんと離れて暮らしているご家族の方々、一緒に暮らす事は簡単ではないかも知れませんが、久しぶりに実家の両親やおじいちゃんおばあちゃんと電話で話してみるのはいかがでしょうか?
「私もそろそろ片付けよう!」
進む高齢化と汚部屋問題 3つの片付けられない原因
実は加齢と片付けられない問題は互いに関わりを持っています。
片付けに関する仕事に携わりながら、相談者さんの状況を拝見しているとある事に気付きます。
少子高齢化に伴う空き家問題は頻繁にニュースで報道されておりますが、そこに至るまでの問題として皆さんに共有してもらいたいと思います。
歳を重ね、高齢化が進むと誰しも運動機能が損なわれていきます。
足腰が思う様に動かせない、握力が低下して昔は楽々持てた物が運べないといった様な、運動機能面の衰えが一つ目。
見えていた物が見えづらい、物忘れがひどくなったという、視神経の運動機能も絡めた認知能力の衰えが二つ目。
そして三つ目がやる気、です。
積極性、ポジティブな気持ち、明るさ、社交性等の全てが詰まっています。
これは希望や生きがいそのものですから、心豊かな老後生活を送る上で最も大切な要素であると僕は考えます。
一つ目と二つ目の機能が衰えたり、失われてしまう事によって、整っていたはずの住環境が次第に乱れていきます。
もったいない世代なら、手放す事が苦手な方が多いのでさらにモノが増え、最終的にそれらが床の上にも障害物となり、生活自体を不便で消極的なものへと変えていきます。
住まいのゴミ屋敷・汚部屋化は、そこに住まう人の本来持っていた陽気さを奪い、半ば諦めに似た消極的な感情へと誘ってしまう悪影響があるように感じられて仕方ないのです。
「こんな散らかった所に人なんて呼べない」
「満足に玄関まで行く事すら出来ない」
モノが高く積みあげられて、光も風も通らない薄暗い部屋になると、感覚や気持ちはその環境に引きづられてしまいます。
だからこそ身内の方が一日でも早く気付いてあげて欲しいのです。
住環境を良好にすると、必ず生活は一変しますよ!
認知症にかかってしまう前に、元気な内に生前整理の大切さに気付いてください。
生前整理は決して遺される人のためだけのものではありません。
むしろそこで暮らしていく方々の、明るく健康的な老後生活を楽しむためのものです。
実際生前整理を行った事で、本来の明るさを取り戻し、活気に満ちた老後生活を送る方のケースをご紹介致しますので、是非一度ご覧ください。