忙しくて実家の遺品整理が出来ない 片付け代行サービスを頼る選択肢
「90歳真近で亡くなった母親の実家の片付けや不用品の回収をお願いしたいのですが…」
そう仰るのは共に50歳を超えたご兄弟のHさん、Yさん。
抱えているお仕事で手を離せない事や、この茨木市のご実家から相当距離を離れた土地でそれぞれ家族を持ち、暮らしの基盤を築いていらっしゃる為、まとまった時間を作る事が非常に難しいのです。
「なるべく現地へは行きたいのですが、おそらく初めと作業完了後の立ち合いくらいしか出向けないので、鍵を預けます」
室内にある捨てずに取りおいておくモノについては、事前にご兄弟でチェック済。
それ以外の不用品等を回収し、実家をキレイに片付けるのが今回のミッション。
二つ並んだタンス。
中身は衣類などがギッシリ….でも整然と並べられております。
見渡せばタンスだけではなく、家の中が全体的にそんな感じで、お母さまが生前キレイ好きだったコトが容易に想像されます。
それでも90歳真近だったお母さま、時代的に使えるモノを大切にされる意識は強いという元祖モッタイナイ世代。
レジ袋、使い切れない粗品、ポケットティッシュ、試供品なども必要以上にストックされておりました。
大阪の実家と離れて暮らすので不用品も片付けてあげられないジレンマ
旦那さまを以前に亡くされてからというもの、お母さまはずっとお独りでこの実家で暮らしておられたました。
もちろんHさん、Yさんご兄弟はそれぞれのタイミングで様子を伺いに帰られたりしていたそうです。
このキッチンだってご覧いただければわかりますが、もの凄くキレイに使ってらっしゃいますよね?
独り暮らしの老人には大きすぎる冷蔵庫と食器棚ですが、キチンと管理されておりました。
シンク周りもこの通り、空のペットボトルの中身まで洗っておられてました(脱帽)。
遺品整理のご相談で伺うお宅の多くは、もっと床まで様々なモノで溢れているコトが一般的。
大阪など関西に実家を持つ方が、東京都内をはじめ他府県に家族と生活基盤をお持ちの場合、
- スグに実家へ行く
- 長期間実家で何かしらのサポートをする
コトが困難な状況になりがちで、全国急激な空き家件数増加も深刻に問題化しています。
実家の空き家問題、「処分できる」「処分できない」の境界線はここだ
現代ビジネス (講談社)より引用
弊社に限って言えば、元々大阪府民、京都府民、奈良県民であった子(既に成人し親になっている世代)にあたる方々からの相談件数がダントツで多く、逆に地元住まいで実家の遺品整理をお願いしますという方が少ない傾向にございます。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
なんて言葉が浮かんで、少し寂しくノスタルジックな気持ちになっちゃいそうですが、ご相談者の多くはそういう想いをお持ちになっているコトが言葉の端々に感じられます。
ホントは自分で片付けてあげたいけど…という気持ちを抱えて、新幹線で大阪の実家まで来て、立ち合いを済ませ、鍵を弊社に渡してまた東京へとんぼ返り。
全国各地から上京し日々暮らす人々でひしめき合う東京は、この手の悩みはもっともっと多いのでしょう。
すみません、またまた本筋から逸れる得意技が出てしまいました。。。
このコンロにしても決して最新型ではありません。
使った後はキレイにそうじを行う、亡きお母さまにはこの良い行動がしっかりと習慣化されていた事が伺えますね。
間違いなくこれまでの遺品整理作業案件の中でも最もそうじの行き届いた例の一つです。
懐かしい時代を感じさせるエアコン、重いけど壊れない(電気代高いけど…)。
最後は玄関を出た土間。
ココだけ見てもお母さまのお掃除好きが伝わります。
さてさて、それではミッション開始~♪