ADHDの社会人の職場選び 発達障害と戦略

発達障害でぶつかる職場の壁 ADHDで苦しみました

ADHD発達障害を持つ方向け就職活動の方法

ADHDの特性が原因で、職場起こしてしまうミスは当人にとって悩みの種となるでしょう。

ひとくちにADHD(注意欠陥多動性障害)といってもどの様な傾向が強いのか?

  • 他者とのコミュニケーション能力は?
  • 集中力、注意力の持続は?
  • 記憶力とその維持は?
  • 空間認識能力は?

またグレーゾーンなど発達障害の度合いによって、考慮すべき職種や適性、職務遂行上注意を払うべきポイントも異なってきます。

ご自身のADHDに対する不安が大きいのであれば、まずは医師の客観的な診断を仰ぎましょう。

診断内容に応じて、会社に情報を共有すべきかどうか等、医師からアドバイスを受けるのも良いかも知れません。

新社会人を目指す方、あるいは転職先をお探しの方、「正社員でやっていけるだろうか? パートやバイトではちょっと・・」、一般的な自立生活を続けていく事を目標にする方ほど不安な気持ちになることでしょう。

ただ一つ確実に言える事は、その不安は誰しもが多かれ少なかれ、職場やそこでの人間関係の悩み、課題を抱えつつ、日々折り合いを付けながら生活を送っているという事です。

発達障害の内容や度合いの影響はもちろん考慮すべき点ですが、実際には営業職、事務職、SE等の技術職、自営業等々・・・本当に皆さん様々な職についていらっしゃいます。

そして本当のゴールは職に就くという事ではありませんよね?

仮に希望の就職先に就けたとしても、あなたの発達障害の如何に関わらず、パワハラ、セクハラ、サービス残業等々・・ブラック企業の残念な問題は至る所に転がっていたりするのも現実です。

もちろん逆に素晴らしい同僚や上司と巡り合い、やりがいを感じられる職場で仕事に臨んでおられる方々も、沢山存在するので悲観し過ぎないでください。

ADHD等発達障害が強すぎる人の仕事選びはどうすればいいの?

慎重さ、正直さ、冷静な判断、準備は必要ですが、心配ばかりしたところで何も始まりません。

トライアンドエラーです。

とはいえ「一人ではどの様に職探しを進めればいいか分からない」。

そんな時に使える公的サービス、厚生労働省が提供している発達障害者向けの就労支援がそれに当たります。

職探しの準備段階から就職後の職場での仕事が安定するまで一貫してサポート体制があるので、非常に心強いです。

また逆に迷惑をかけてしまう求職者と、雇用側の事業主双方のストレスやミスマッチを減らす為、原則3か月間のお試し期間を設けた障害者トライアル雇用事業等の選択肢もございます。

この他にも職業訓練など、様々なサポートが各自治体のハローワークで受けられますので、まずは気軽に相談してみると良いでしょう。

「ADHDの特性が強すぎて、一般的な仕事に就くのは非常に困難(だった)」だからといって働く事自体を諦める必要なんて全くありません。

度合いが強い方には障害を抱える方向けの障害者採用枠があります(一般採用枠と諸条件は異なります)。

障害者手帳を持っている事が前提条件となりますので、希望者はまず手帳を取得する事からのスタートとなります。

「発達障害の人」という色眼鏡で見られたりしないか?

そんな不安をお持ちな方は、障害をどこまでオープンにするか、または伏せる状態となるか、想定されるメリット・デメリットについて、会社と相談されると良いでしょう。

発達障害の方向け 障害者手帳の取得方法

障害者採用枠について前項で触れましたが、さらに必要条件となる障害者手帳の取得方法についてご案内していきましょう。

障害者手帳は、対象となる障害の種類や度合い(等級)によって分類されます。

本項では発達障害向けの精神障害者保健福祉手帳がそれに該当致します。

この手帳は発達障害をはじめてんかん、統合失調症、アルコール/薬物依存症ほか精神疾患を対象とし、その度合いに応じて1~3級と認定されます。

申請手続きについては、各自治体のWEBサイトまたは保健福祉課の窓口にて可能です。

障害者手帳の交付・求職活動へ必要な期間ですが、以下逆算すると、

申請書・医師診断書ほかセット提出(初診から6ヵ月以上経過) + 交付まで(約2か月) = 約8か月

の前準備期間が必要とあるので、早めの対応を心がけましょう。

障害者手帳は障害者採用枠への応募資格およびサポートのみならず、各種福祉サービスや税制優遇措置等を受けられるなど、様々なメリットがありますので有効に活用しましょう。

なお、詳細につきましては厚生労働省の精神障害者保健福祉手帳をご参照ください。

ADHDと上手に共存・適応しやすい職場選び 民間サービス活用と選択肢

次は民間サービスとなりますが、ADHD、ASD(自閉症スペクトラム障害)、LD(学習障害)などの幅広い発達障害を抱える方々の

  • 新社会人としてまずどんな仕事が自身に向いているか分からない方
  • 自身の抱える発達障害について、上手に相手に伝えて理解を得たい
  • 再就職先でのミスを減らしたい

この様な悩み・問題について、応募者自身の能力や特性を活かし、希望する職場で仕事をするための興味深いサポートを提供しているので取り上げてみました。

様々なビジネスを想定し、シーンに応じた仕事の進め方やコミュニケーション能力を身につけるべくトレーニングを実施しています。

事務職系では94.5%、また気になる就職後の定着率も91.4%と非常に高く、支援内容がこのデータを通して見られます。

求職に関しその選択肢が多くて困る事はありません。

もし興味を持たれたら、随時見学や相談は行っている様ですので、以下よりのぞいてみてください。

あなたはどう振舞う? 発達障害を巡って

あんな人こんな人も発達障害だった

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